"夫のいない四日間" 第5話
沖縄からの鳴と親友の自爆
翌の午。
居となる当たりの良い層マンションのリビングは、爽やかなと真しい畳のりに包まれていた。美は自分の部になる予定のスペースで、兄の慶介と緒に楽しそうにぬいぐるみを並べている。
平そのもののリビングで、私のスマートフォンがけたたましく鳴り響いた。
画面に表示された名は『博之』。
私は元にたい笑みを浮かべ、通話ボタンをタップしてスピーカーフォンに切り替えた。
「もしもし、里美? あ、あのさ……ちょっとトラブルがあってさ!」
受話器の向こうから聞こえてきたのは、波の音と、極限まで焦り切った夫の震え声だった。
「どうしたの? 温泉旅、楽しんでる?」
「いや……それがさ! 像以におがかかっちゃって……ちょっとだけでいいから、俺の座に万……いや、万今すぐ振り込んでくれないか!?」
慶介と美が顔を見わせ、呆れたように苦笑いを浮かべた。
「万? 急にどうしたのよ。男友達との気らし旅なんでしょ? 遣いの範囲でやり繰りするって言ってなかったかしら」
「そ、それはそうなんだけどさ! 友達とちょっと贅沢な飯ったりしてたらりなくなっちゃって……! 頼むよ里美、このままじゃ俺だけ旅を楽しめなくなっちゃうんだよ!」
「だけ? ……ふふっ、『』の違いじゃないの?」
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話の向こうの空気が、ピタリと凍りついた。
「え……? な、何言って……」
「せっかくの沖縄旅なんだから、裕子にいいところ見せたいわよね? ハレクラニのスイートルーム、素敵なんでしょうね。でも残。あなたが私の引きしから棒していったクレジットカード、もう盗難届をして利用止にしてあるから」
「な……ッ!? お、なんで……!?」
博之の絶叫が響いた。ホテルのフロント、あるいは級ブティックのレジで、カードがエラーを吐きして青ざめている夫の姿が目に浮かぶようだった。
「ち、違うんだ里美! これは浮気とかじゃなくて、相談に乗っててだな……!」
「往際の悪い言い訳はやめなさいよ!」
私はスピーカーに向かって、腹の底からのりを叩きつけた。
「無職のくせに妻のカードを盗んで、私の親友と国旅!? 自分がどれだけ醜くて最なことをしたか、そのりないでよーく考えなさい! その女と緒に、獄の底まで落ちればいいわ! 私と美のに、度とその汚い面を見せないで!」
声とともに通話を切断し、即座に博之の番号を着信拒否に設定した。
だが、幕引きはそれだけでは終わらなかった。数分、今度は見らぬ固定話の番号から、鬼気迫る着信が入った。話にた瞬、鼓膜が破れんばかりのヒステリックな女の叫び声がび込んできた。
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『ちょっと里美!! あんた何してくれてんのよッ!?』
親友だったはずの女、裕子の切り声だった。
『私のに! 博之くんの荷物がのように届いたんだけど!! 全部段ボールで! 旦宛てに!!』
「ええ、送ったわ。何か問題かしら?」
『問題ありよ!! 旦が受け取って、に入ってたあんたからの読んじゃって……今、ので暴れして私の荷物全部ベランダから投げ捨てられてんのよ!! あんた親友のくせに、こんな汚いことして恥ずかしくないわけ!? 最よ!!』
「汚いのはどっちよ!」
私の徹な声が、裕子の喚き声をした。
「の夫を寝取って、のカードで貢ぎ物させて沖縄旅にかけた女が、どので親友を語るの!? 旦さんに真実をらせてあげただけよ。謝してほしいくらいだわ」
『ひ、き直らないでよ! 私と博之くんはただの遊びよ! あんな無職の甲斐性なしと本気で付きうわけないじゃない! 博之くんが勝に言い寄ってきたのよ!』
話の向こうで、博之の「おい裕子、それ本気で言ってんのか!?」というけない鳴がなった。旅先ので、沼の罵りいを演じているのだろう。
「本気だろうが遊びだろうが、私には関係ないわ。貞為の証拠は、ホテルの細も写真も全部弁護士に預けてあるから。あなたにはきっちり、慰謝料百万を請求するわ」
『ちょ、ちょっと待ってよ! 私、専業主婦なのよ!? そんな払えるわけないじゃない!』
「らないわよ。自分の犯した罪の落としは、自分のを削って払いなさい」
私はたく言い放ち、度と繋がらないように通話を切断し、裕子の連絡先を永久に消した。