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"義両親をこき使う伯父に、嫁の私が反撃した日" 第12話

押入れの奥からた巨な段ボール箱

い沈黙が、部を包み込んだ。 義父は両で顔を覆い、肩を激しく震わせていた。 やがて、指の隙から、掠れた声が絞りされた。

「……すまなかった。典子、すまなかった……」 義父の目から、涙が零れ落ちていた。 「俺が……俺が兄貴を恐れるあまり、おたちにずっと惨めないをさせていたんだな。自分がをかぶれば済むとい込んで……番守らなきゃいけない族の尊厳を踏みにじっていたのは、でもない俺だったんだ」

義父はゆっくりと顔をげ、涙を拭った。 その瞳には、先ほどまでの逃げ腰な気配は微もなかった。 「分かったよ、典子。……次の親戚の集まりで、俺のから兄貴にすべて話す。この計簿と振込票を見せて、『借はに終わっている、もう対等に扱ってくれ』と、自分の言葉で伝えるよ」

「お義父さん……!」 私が声を詰まらせると、健太も力く父親の肩を抱いた。 「親父、俺も隣につよ。親父が自分の言葉で話すなら、俺も全力で支えるから」

族全員のが、ぶりにつになりった瞬だった。 しかし、私はふと、国男伯父さんのあの底の悪い笑顔をいし、胸騒ぎを覚えた。

「お義父さん。国男伯父さんの性格からして、完済の証拠を見せるだけでは、おそらくこう言い返してきます。『を返したからって、困ったに助けてやったという恩義までチャラになるとうな!』と、論で鳴り散らしてくるはずです」

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義父も厳しい表で頷いた。 「ああ……兄貴なら、違いなくそう言うだろうな。『の問題じゃない、恩らずめ』とな」

「だからこそ、伯父さんの『方な恩ヅラ』を根本から崩す事実が必です」 私は慎に言葉を選びながら、義父に問いかけた。 「お義父さん。このので……逆に、お義父さんたちが国男伯父さんを『助けた』ことは、度もありませんでしたか?」

「え……? 私たちが、兄貴を助けたこと?」 義父は目を黒させた。 「いや……私のようなしがない清掃員が、会社を経営している兄貴を助けるなんて、あるわけが……」

そう言いかけた義父の線が、ふと空で止まった。 何かをいしたように、眉がピクリとく。

「……親父? 何かあるのか?」健太がを乗りす。

「いや……あれは助けたというか……兄弟なら、当たりの伝いだったからな……」 義父はごもりながらちがると、居をて奥のへと向かった。 押し入れの襖がき、ガタゴトといものを引きずる音が響く。

数分、義父が両で抱えて戻ってきたのは――埃を分く被った、巨なリンゴ箱の段ボール箱だった。 ドスン、と畳のに置かれたその箱から、以の歳を封じ込めていた古いとインクの匂いが、濛々とちった。

「これは……私が若い頃から、仕事の報や個な記録を全部放り込んでいた箱なんだがね」

義父が箱のテープを引き剥がし、から取りした数冊の使い古された業務誌。 その表に記されていた太いマジックの文字を見た瞬、居の全員の息が止まった。

そこには、国男伯父さんが現の会社をちげ、成功を収めるに至った「られざる創業期」の、戦慄すべき真実が克に記録されていたのだ――。

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