"「少しくらい困ればいい」母をSAに置き去りにした夫の本当の狙い" 第13話
息子が父を選ばなかった
直哉は父の提案を断り、警察と弁護士へ自分がっていることを話した。印鑑を押した経緯、活状況記録を作ったこと、サービスエリアで父の計画を聞きながら止めなかったこと。自分に利な部分も省かなかった。
雅から指示された証拠があっても、直哉の責任は消えない。産会社への損害、母への返還、私文に関する問題が残る。勤務先でも処分を受けた。父に逆らえばすべて許されるという展にはならなかった。
直哉は会社の寮をて、賃のい部へ移った。も放し、通勤にはを使った。以なら私が敷を貸しただろうが、今回は保証会社の審査も引越し費用も自分でえさせた。活をて直す便さまで、したことの結果として引き受ける必があった。
母は、直哉からの返済を万円から受け取った。額では以かかる。誕の贈り物も、正の訪問も今はらないと伝えた。返済の振込名義と毎のだけを受け取り、返事はしなかった。
直哉は「いつになったら許してくれる」と私へ尋ねた。私は、許しを期限のある返済のように求めるなと答えた。母が再び会いたいとうかは母が決める。息子ができるのは、結果を急がず約束を守ることだけだ。
方、紗季にも変化があった。
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父の映像を警察へ渡したことで、兄から「族を売った」と責められ、親戚からもたいと言われた。紗季は正しいことをしたはずなのに、族ので自分だけが平気だったわけではない。
私は娘へ、勇気があったと褒めるだけで済ませず、巻き込んだことを謝った。夫婦の問題を曖昧にし、最に子どもへ決定な役割を負わせたのは親の責任でもある。紗季は泣きながら、「私はお母さんの方になりたいけれど、お父さんが幸になればいいとはえない」と言った。
「そうっていいのよ。私のりまで背負わなくていい」
母のの仮契約は正式に無効となった。産会社は委任状の確認を怠った責任を認め、母へ謝罪したが、付返還は雅と直哉へ求めた。直哉は自分の分を分割で負担し、雅は支払いを拒んだ。
その直、雅のコンサルティング会社への支払いが、単なる相談料ではないことが判した。百万円のうち万円は、雅自が資者になるための資だった。彼は母のを処分した、齢者のみ替えを仲介する事業へ加わる予定だった。
母を最初の「実績」にするつもりだったのである。
紹介会社の営業資料には、《独居齢者のみ替え成功例》として匿名の族モデルが載っていた。齢、額、築の平、娘夫婦による支援という条件が母と致する。
まだ契約していないのに、売却益と入居費用まで試算されていた。
雅はモデルは般例だと主張したが、資料の作成は母の座残を確認した直だった。直哉の舗資、雅の再就職、紹介会社の数料。それぞれ別に見えた計画が、母のを現化する点でつながった。
母は資料を最まで読み、「私がんだの話ではなく、まだきているの値段をつけられていたのね」と言った。その言葉で、私は財産額よりい傷がどこにあるかをった。夫たちは母の全を考えたのではなく、母が自分で選ぶを邪魔な待ちとして扱っていた。