"誤爆LINEの夜" 第11話
会社にられたくなかった本当の理由
青がにした「勤怠」という言葉は、すぐ会社側の調査と繋がった。
俺自は詳しい内容をらされなかった。
夫婦であっても、別部署の社員に関する事報は俺が聞けることではない。
ただ、その週から子が何度も司や事に呼ばれていることだけは分かった。
になって、子本から聞いた。
青と会っていたのうち何度か、子は「部研修」「直直帰」「体調良による宅勤務」などと申告しながら、実際には仕事をしていないがあった。
倫は庭の問題だ。
それだけで会社が処分する話ではない。
だが虚偽の勤怠申告は違う。
しかも度ではなかった。
「直が言ったんでしょ」
ウィークリーマンションまで子が押しかけてきたのは、その事実を聞かされたの夜だった。
俺は玄関先で止めた。
「何を?」
「勤怠のこと!」
「らなかった」
「青しからないはずなのに」
「じゃあ青じゃない?」
子が絶句した。
どうやら本当に青が話すとはっていなかったらしい。
「裏切られた……」
その言葉を聞いた瞬、俺は何とも言えない気分になった。
「今、それ俺ので言う?」
子も気づいたようだった。
顔を伏せる。
「ごめん」
「帰って」
「待って」
「話は弁護士通して」
「夫婦なのに?」
「夫婦だからこうなってるんだろ」
子は玄関からかなかった。
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「婚したら、私どうなるの」
「それは自分で考えて」
「は?」
「条件を決める」
「会社も居づらくなって、もなくなって……」
俺は黙って聞いた。
子のからてくるのは、失うものの話ばかりだった。
俺を失うことではない。
む所。
会社。
収入。
世体。
「直、本当に私のこと何ともわないの?」
ようやく聞かれた。
俺はすぐには答えられなかった。
何ともわないわけではない。
嫌いになっただけなら、もっと簡単だったかもしれない。
分のは残っている。
朝、緒にコーヒーをんだこと。
邪を引いた俺を病してくれたこと。
旅先でに迷い、で笑ったこと。
全部嘘だったとはわない。
だからこそ苦しい。
「まだはある」
俺は正直に言った。
子の目にしが戻った。
「じゃあ――」
「でも信用がない」
そのが消えた。
「結婚って、好きだけじゃ続かないんだなって分かった」
子は泣いた。
俺も胸が痛かった。
けれど、それは戻る理由にはならない。
「回だけチャンスくれない?」
「何のチャンス?」
「やり直す」
「どうやって?」
子は答えられなかった。
俺は静かにドアを閉めた。
翌週。
会社は俺へ直接関係のない形で、子の勤務状況について正式な確認をめた。
青も対象になった。
俺は自分の仕事を続けた。
そして、この頃から社内で妙な噂が広がり始めた。
子はその噂を止めるため、俺について別の話をし始めていた。
「夫に罠にはめられた」
という話を。