"四万円を断った朝" 第9話
3.1パーセントの切符
臨株主総会の夜。
由依から指定された所は、営業をやめた商業施設の駐だった。
。
私は古いで入り、柱のに止めた。
分、黒い普通が現れた。
りてきた由依は、会社で見るとは別のようだった。
髪をろで結び、鏡をかけ、派さのないコートを着ている。
「尾は?」
「たぶん巻きました」
「秘も変ですね」
「あなたのせいでさらに変です」
相変わらずはたい。
しかし以の敵はなかった。
「社の状況は?」
「悪いです」
由依は言った。
「田側は委任状を集めています。現点でパーセントを超える見込み」
「正の証拠を総会でせば」
「社本がしても、権力にしがみつくための捏造と言われます」
私も同じことを考えていた。
数の力で解任決議を先に通せば、そのに証拠を精査すると言われて終わる。
「第者が必ですね」
私が言うと、由依は鞄から封筒を取りした。
い。
には株式の保証、委任状、弁護士による確認が入っていた。
「これは?」
「ホライズン投資組」
「聞いたことありません」
「系の規模ファンドです。以から原グループ株を保していました」
類を見る。
保比率・パーセント。
「社が個資で買ったんですか」
「違います。以から保していた株主と社側の投資が正式に協議し、あなたへ議決権使の代理権をした形です」
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私は由依を見る。
「私に?」
「の総会に席してください」
「社員じゃないのに」
「株主代理です」
由依は淡々と答えた。
「なくとも『解雇された社員だからていけ』とは言えません」
私は類のみをじた。
「耶さんが考えたんですか」
由依は頷いた。
「あなたを解雇したから」
やはり。
「ずいぶん先まで考えていますね」
「でも、全部うまくいく保証はない」
由依の声がくなった。
「、警備は田側が押さえる能性があります。あなたが代理だと確認されるに追いそうとするかもしれない」
「法務担当は?」
「社内法務は信用できません。部弁護士にもち会ってもらいます」
私は封筒を胸へしまった。
「証拠の方は」
「どうです?」
「片桐さんの記録以にも、法に入できるものを集めました」
私は写真と公から撮した映像を見せた。
夜に物流の倉庫からるトラック。
積載物。
き先。
取引先側で残っていた納品報。
さらに、材料を買い取った側の元担当者が「原グループ由来だとりながら価に購入した」と証言する準備をしている。
「田個へのの流れは?」
「まだい」
由依が顔を曇らせる。
「それでは逃げられる」
「だから、最の枚をします」
「何です?」
私は黒い帳のコピーを見せた。
片桐の記録とは別に、元経理担当から提供された内部メモ。
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そこに「M座」という表記が繰り返しあった。
田の交際相と噂される女性、宮美佐子。
同名義の会社座へ、資材取引会社から自然な「コンサル料」が入っている。
公報と証言だけでは断定できない。
しかし部調査会社と弁護士がすでに融記録の保全続きをめている。
「総会で逮捕なんて映画みたいなことはできませんよ」
私は言った。
「でも、株主に分な疑義を示して第者調査を決議させることはできる」
由依がしした顔をした。
「あなた、変わりましたね」
「何がです」
「最初は自尊ばかり気にしていた」
「今も気にしていますよ」
「そうは見えません」
私は笑った。
「自尊の使い方を覚えただけです」
駐をる、由依が呼び止めた。
「さん」
「はい」
「社は、あなたが来なくても責めないと言っています」
私は振り返らなかった。
「だったら伝えてください」
「何と?」
「私は面接のも分遅刻しました」
胸の封筒を軽く叩く。
「もしくらい遅れてきます。でも、必ずくと」