"雪の空港で消えた四人と第七格納庫" 第10話
族が待った35回のクリスマス
捜査が黒田の過へ広がる方で、の族には正式な元確認の結果が伝えられた。「方者の族」と呼ばれてきたたちは、そのから「被害者の遺族」という別の言葉で呼ばれることになった。
宅恵子は報告を受け取ったあと、しばらく何も言わなかった。
順子の子どもたちも同席していた。
母が消えた、幼かったは何が起きたのかほとんど覚えていない。それでも玄関で待った夜や、祖母が話を取るたびに表を変えたことだけは断片に記憶していた。
男は野に言った。
「母が僕たちを捨てたんじゃない。それだけでも、子どもの頃の自分に教えてやりたいです」
佐藤理の婚約者だった健は、現別の女性と結婚しの娘を育てていた。妻も理のをっており、自宅には今も当の婚約指輪がさな箱に入れて保管されていた。
「売ることができませんでした」
健は言った。
「持っているからといって今の妻をしていないわけじゃない。でも、あれを放したら、理が本当にいなくなる気がしたんです」
野は答えなかった。
35の喪失をつので説することなどできない。
奈の弟・直は、姉の遺骨を引き取れると聞いた、初めてで泣いた。
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両親はすでにくなっている。
父は1995、母は2003。
とも最まで「奈が帰ってくるかもしれない」と、実の話番号を変えなかった。
「にわなかったですね」
直が言う。
「両親にらせてやりたかった」
野はしばらく考えた、「お姉さんを探すことをやめなかったがいたことは、きっと伝わっています」とだけ言った。
森田さゆりの妹・弓は、遺骨が見つかった第7格納庫を度だけ見たいと希望した。警察は入区域のから建物を見ることを認めた。
の残る跡で、弓はい黙っていた。
「姉は、でんだんじゃないんですね」
その言葉に野はすぐ答えられなかった。
弓はが親しかったことをっている。
恐怖のでも、最まで互いがそこにいた。
それを慰めと呼んでいいのかは誰にも分からない。
それでも弓にとっては必な事実だった。
がける頃、族は久しぶりに同じ所へ集まった。
かつて毎っていた追悼会とは違う。
今度は「帰ってきた」を迎えるための話しいだった。
どこへ墓を作るか。
別々に葬るか。
同で何か残すか。
議論の最、順子の母・恵子が静かに言った。
「35、緒に探してきました。あの子たちも緒だったのなら、名だけでもくに置いてあげたいです」
誰も反対しなかった。
方その夜、捜査本部ではたな結果がていた。
の箱から見つかった本のブレスレット。
そこから検されたDNAが、1978に福岡で消えた女性の族と致したのである。
35のが見つかったことで、さらに古い扉がき始めていた。