"雪の空港で消えた四人と第七格納庫" 第4話
「クリスマスの使たち」
翌朝までに、第7格納庫で見つかった分の遺骨と1989の失踪事件を結びつける証拠が次々と確認された。元に置かれていた靴の種類やサイズは当の記録と致し、の残骸からもが勤務していた航空会社の制に用いられていた繊維と同種のものが検された。
さらに決定だったのは歯科記録だった。族から提供された資料と照した結果、数には全員の元がほぼ確定した。宅順子、佐藤理、奈、森田さゆり。35、仕事を終えて帰宅するはずだっただった。
野は鑑識結果を読みながら、何度も同じ疑問へ戻った。
なぜ、当見つからなかったのか。
第7格納庫は1989当、航空備や資材保管に使われていた現役の施設だった。昼夜を問わず備士や職員が入りし、問題の部から数メートルれた所でも常に作業がわれていた。
にもかかわらず、誰も気づかなかった。
柴田が古い配置図を机へ広げた。
「当、この部は図面に載っていない。から仕切った能性がある」
「誰が?」
「分からない。ただ、普通の職員ならすららなかったかもしれない」
つまり犯は、格納庫の構造をり、誰も使わない空を理解し、そこへを運び込んでも自然にわれないにいた能性がい。
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部の誘拐犯ではない。
空港内部の物。
その見方をさらにめるものが、遺骨の周辺から見つかった細い属線だった。航空備で部品を固定する際に使われる全線と同じ種類で、当の第7格納庫でも常備されていたことが確認された。
野は捜査会議で言った。
「19891224、第7格納庫へ自由に入れたを全員洗います。備、警備、管理、施設担当。退職者も含めてです」
そのの午、鑑識の松井から連絡が入った。
「もうつ、なものがあります」
野と柴田が再び格納庫へ向かうと、松井は脚の子が作っていた円の央を示した。の埃と瓦礫のから、さなカセットテープが見つかっていた。
ケースはひび割れ、ラベルも黄ばんでいた。
だが文字はまだ読めた。
黒いインクで、几帳面な字がかれている。
『クリスマスの使たち』
野は背筋がたくなるのをじた。
偶然残されたものではない。
誰かが名をつけ、ここへ置いた。
松井は慎にケースを証拠袋へ入れた。
「テープそのものは劣化しています。ただ専の設備なら、磁気報が残っている能性があります」
その夜、野は35の捜査資料を最初から読み直した。
そこでつの記録に目が止まった。
失踪から週にわれた最初の追悼集会。
当のメモに、族へ何度も声をかけ、伝いを申した空港職員のがかれていた。
名は記録されていない。
ただだけ物像が残っていた。
《男性。30代半ば。鏡。寡黙。空港勤務。被害者たちのことを異常なほど詳しく尋ねる》
野はその文章を何度も読み返した。
35。
犯は、被害者を隠したあとで族のへ現れていたのかもしれない。