"白米だけの夕飯を出されたので、家を出ました" 第6話
誰にもられない退
準備を始めると、議なくらいが落ち着いた。
芳の嫌がなくなったわけではない。
むしろ、以より増えていた。
「曜は買い物に付きって」
「病院へ付いてきて」
「友達が来るからお茶をして」
どれもお願いではなく命令にかった。
芳は膝が痛いと言いながら、デパートでは私につの袋を持たせ、自分は階段をった。病院の付き添いを断ると「嫁なのにたい」と言い、公平は「半くらい休めないの?」と責めた。
私は説をやめた。
「仕事ですから」
それだけ。
言い訳をしない。
説得もしない。
なぜなら、もう理解してもらう必がないからだ。
、原先との正式な相談を終えた。
先は私へ、をるまで計負担を急に変えない方がいいと助言した。
「今カードを止めたら、気づかれます。それにで『突然活費を止めた』と争われる材料にもなります」
「分かりました」
「さん自の物はしずつ移してください。共財産やご主の物には触れないように」
「はい」
「それからむ所ですね」
その言葉を受け、私はがけて、会社のくの産会社へった。
さんの助言で具付きの部を探した。
「最初から全部買おうとしたら、荷物も増えるし気づかれるよ」
確かにその通りだった。
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会社から徒歩分。
LDK。
賃万千円。
しい。
でもで払える。
通勤がくなることを考えれば、悪くない。
。
契約へ名をいた。
産会社の担当者が、さな封筒を差しした。
「から入居できます」
で鍵がさく鳴った。
受け取った、は震えなかった。
結婚届へ署名したより、落ち着いていた気がする。
。
私は初めてしい部へ入った。
ベッド。
テーブル。
子。
蔵庫。
子レンジ。
洗濯。
カーテン。
必な物は最初から揃っていた。
誰の仏壇もない。
公平のゴルフバッグもない。
芳の友達用の茶菓子もない。
自分が持ち込んだ物以、何もない。
私は子へ座った。
誰も、
「座り方がだらしない」
と言わない。
蔵庫に牛乳と卵を入れた。
さな総菜もつ買った。
自分のために買った。
それだけなのに嬉しかった。
に入ると、毎朝会社へくに袋をつ余分に持つようになった。
季節れの。
化粧品。
仕事の本。
ノートパソコン。
度会社のロッカーへ置き、帰りにしい部へ運ぶ。
きな引っ越しトラックは必なかった。
芳が最初に違を覚えたのはだった。
洗濯物を干しながら、寝のクローゼットを覗き込んだ。
「麻子さん、なくない?」
臓が度だけく鳴った。
しかし私が答えるより先に、公平が聞を読みながら言った。
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「替えじゃないの?」
「ああ、そうね」
芳は簡単に納得した。
私は洗濯かごを持ったまま公平を見た。
同じ寝で毎眠っているのに、妻のが分のまで減っていることに気づかない。
気づいても、「替え」で終わる。
このは、本当に私を見ていなかったのだ。
。
昼休みに、計座への自振り込みを変更した。
を最に。
以は入らない。
には、原先へ正式に代理を依頼した。
「をた翌、ご主へ面を送ります」
「お願いします」
先は私が作った計表を見た。
賃と費などへ万円。
品や用品など、カード払いで万円。
夫は万円。
義母はゼロ。
数字にすると、妙に分かりやすかった。
「半、よく準備しましたね」
その言葉に、胸がくなった。
誰にも気づかれず。
鳴らず。
喧嘩もせず。
私は自分のを作った。
あとは。
公平と芳ので、最のを過ごすだけだった。