"母に贈った家を狙う親戚夫婦" 第3話
母がで転び、入院したのはの朝だった。
ところが浩司は、そのから予備キーでへ入っていた。
浩司が舌打ちした。
「だから何だよ。おばさんの様子を見に来てただけだろ」
「母はいなかったの?」
「らねえよ。買い物にでもってたんじゃないのか」
私はそれ以追及しなかった。
警備会社に記録、現写真、入退ログをまとめた報告を作成してもらった。
「ありがとうございました」
を玄関で見送る。
静かになったへ戻ると、浩司はで笑った。
「結局、追いせなかったじゃないか」
里美まで卓へ戻る。
「ほんと神経質ね。親戚なのに」
はめた焼き魚を再びべ始めた。
私は何も言わず報告を鞄へ入れた。
追いせなかった?
違う。
私は今追いすために警備会社を呼んだのではない。
がいつ、どのようにこのへ入り、どの程度荷物を持ち込んでいるのか。
第者に記録してもらうために呼んだ。
浩司はそれを理解していない。
そして、もっとなのはだった。
翌朝。
私はに気づかれないよう自分の部で仕事用のノートパソコンをき、張に母と交わしたメッセージを確認した。
。
私は現から母へ写真を送っていた。
《町内会の旅、楽しんできてね》
母から返信が来ている。
《今バスの。
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夕方まで帰らないよ》
私は画面を見つめた。
やはりそうだ。
、母は町内会の帰り旅でを留守にしていた。
そこへ浩司が予備キーで入っている。
入院に管理を頼まれたからではない。
母が元気だったから、留守を狙ってこのへ入っていた。
そこまで考えた、私はさらにつ気づいた。
昨夜、浩司が見せた「管理依頼」の。
付は。
なのに浩司はから入りしている。
つまりあのは、すでに始めていたをから正当化するためにかせた能性がある。
偶然ではない。
最初から、ここへむつもりだった。
私はスマートフォンをに取った。
今度は録音アプリをいた。
朝を過ぎた頃。
キッチンでは里美が誰かと話をしていた。
「そうなの。やっと居の片付けが落ち着いてきたところ」
私はをむふりをしながら聞いた。
「軒よ。応注文宅みたい。お庭もあるし、今度みんな呼ぼうとって」
居。
その言葉にりより先に寒気を覚えた。
里美のでは、すでにこのは自分たちのになっている。
話が終わると私は尋ねた。
「居って、どういう?」
里美は悪びれもしなかった。
「だってこれからむんだから同じようなものでしょ」
「母の許を得て、正式にみ始めたと考えてるのね?」
「当然よ」
「所にもそう話してる?」
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「もちろん」
里美は笑った。
「もう町内会さんにも挨拶したし」
私はスマートフォンをカウンターに伏せた。
録音は始まっている。
そこへ浩司がリビングからてきた。
「何の話?」
「ご所への挨拶の話よ」
私は浩司を見る。
「あなたたちは母の同を得て、正式に同居を始めた。そういう説を所にしているの?」
「ああ」
「私がだから代わりに面倒を見ているとも?」
「事実だろ」
浩司は腕を組んだ。
「おは肝なにいなかったんだから」
「私が今すぐてけと言ったら?」
浩司は笑った。
「やってみろよ」
「どういう?」
「所にもう俺たちの話はしてあるんだ」
彼は得げに顎をげた。
「入院した齢のおばさんを親戚の俺たちが助けてる。それを仕事ばかりしてる娘が追いしたってなったら、困るのは誰だろうな?」
私は黙った。
浩司が続ける。
「おばさんはこの町でく暮らすんだろ。所にい目で見られたくないだろうな」
脅しだった。
法律ではなく、母が何より気にする世体を利用している。
「内の恥をへ広げたくないなら、しく俺たちを受け入れた方がいい」
全部録音した。
浩司は気づかない。
午。
私はをた。
をけると、ちょうど向かいから自治会の佐藤さんが歩いてきた。
その隣には浩司までいる。
「裕子さん、戻ってたのね」
佐藤さんが驚いた。
「へ転勤するって聞いていたから」
私はを止めた。
「?」
「浩司さんから。裕子さんは仕事でくへくから、これから浩司さん夫婦がお母様と緒に暮らすって」