"義母が倒れた夜、隣人が私を止めた理由" 第5話
の封筒
午を過ぎても、私たちは眠れなかった。警察はの状態を確認し、故にが加えられた疑いがいとして捜査をめていた。氷さんはアパートのに残る警察官と連絡を取り、宮坂は保険会社の担当者に必な資料の保全を依頼した。私はに任せきりにせず、夫とのメッセージを系列に並べた。先、達也が私の携帯話を借りたが、保険の変更申請となっていた。
達也は私を殺すつもりで準備していた。それを認めるたび、胸の奥に鋭い痛みがった。結婚記にいケーキを買って帰ってきたことも、をした私の額に濡れたタオルを置いてくれたことも、嘘だったとはいたくなかった。けれど、いのにつでも本当の優しさがあったとして、それが今夜の為を軽くするわけではない。
午分、義母のの固定話から着信があった。私は氷さんに目で確認し、通話を録音できる設定にして応答した。「美緒さん、こんなにごめんなさい」。聞こえたのは、いつもの子さんの声だった。私は子からちがった。「お義母さん、倒れたって聞きました。いま、どこにいるんですか」。
「よ。倒れてなんかいない」。子さんは息をえ、ためらいながら続けた。「達也が今夜、変な話をかけてきたの。
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朝までにるなって。それから、あんたには何も話すなって」。私ののひらに汗がにじんだ。夫は母親にまで止めをしていたのだ。子さんは声を落とし、「あの子、私のおを持っていった」と告げた。
「百万円よ。先、を処分して受け取ったお。仕事の保証がるって、どうしても返すって言うから」。子さんは泣きそうな声で説した。達也が何に使うのか分からず、何度も尋ねたという。すると彼は「美緒にられたら全部壊れる」と鳴り、通帳を持ってていった。私は宮坂の顔を見た。彼女は黙ってメモを取っていた。
子さんが百万円を持っていたことにも、い当たる節があった。昨、義父の兄弟が残したさなの処分について相談を受け、私は必なら専を紹介すると答えた。子さんは「自分でやれる」と笑っていた。そのおを達也が借りたことは、私には度もらされていなかった。義母が何かを隠していたのか、それとも息子の言葉を信じてしまっただけなのか、まだ分からない。
私は子さんに、何か変わったことがなかったか尋ねた。彼女はい沈黙のあと、「この、達也があんたのはいつもどこにめているのかって聞いた」と答えた。私は喉が詰まるようないがした。義母は息子がを借りたいのだとい、駐の所を教えてしまったという。
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そんなさな会話まで、夫の準備の部になっていたのだ。
「お義母さん、るくなるまでにいてください。警察の方から連絡があります」。話を切る直、子さんがいしたように言った。「そうだ、達也が置いていった封筒があるの。病院の名がいてあって、朝に渡せって」。私は氷さんに図した。子さんは封筒をけていないと言ったが、表から透けて見えるには私の名が印字されているらしい。
やがて警察官が子さんのへ向かい、封筒の写真が送られてきた。表には「佐伯美緒様 の続き式」と印刷され、差欄には瀬修平の事務所名があった。私のを確認するから、夫は義母にその類を病院へ運ばせようとしていたのだ。さらに封筒の端には、達也の字でこうき添えられていた。「子、に来ること。美緒の件はらないふりをしろ」。