"赤いガーベラと私の家" 第10話
「母さん、俺もう限界だ」
さらにか。
裕から話が来た。
夜過ぎ。
るか迷った。
度目でた。
「何?」
「母さん……」
声が疲れている。
「どうしたの」
「俺、もう限界かもしれない」
聞けば、みちるとの喧嘩が増えているらしい。
事の分担。
。
休。
哲夫との活。
みちるは以のように習い事へけなくなり、満を溜めていた。
裕も残業や張から帰宅した、掃除や洗濯を求められることに苛っている。
「最、物投げてくるんだよ」
「危険なら距を取って。必なら第者へ相談しなさい」
「母さんのところにしめない?」
私は目を閉じた。
結局そこへ戻る。
「無理」
「週だけ」
「無理よ」
「俺、息子だよ」
「ってる」
「じゃあ助けてよ」
私はしばらく黙った。
昔なら、そこで折れていた。
息子が困っている。
かわいそう。
週くらい。
そう考えたはずだ。
でも今は違った。
「裕」
「何」
「困ったに相談に乗ることと、あなたの活を引き受けることは違う」
裕は黙った。
「婚したいなら、みちるさんと話す。難しいなら専を入れる。をたいなら自分で賃貸を探す」
「でもかかるじゃん」
「がで暮らせばおはかかるわ」
「たいな」
その言が胸に刺さった。
でも私は答えた。
「たいんじゃない」
自分でも驚くほど静かな声だった。
「今までが甘すぎたの」
話の向こうで、息子は何も言わなかった。
「あなたのことは嫌いじゃない。息子だもの。でも、あなたのを私が背負うのはもうやめる」
「……」
「みちるさんとのことは、自分で決めなさい」
私は話を切った。
胸は苦しかった。
美子に連絡すると、彼女はすぐ話をくれた。
「つらかった?」
「うん」
「それでいいのよ」
「息子なのに」
「息子だからこそ、自分でってもらわないと」
元を見る。
その頃、私はの子犬を迎える準備をしていた。
柴犬の女の子。
保護犬の譲渡会で会った。
名はリオ。
私は初めて、自分が世話をしたいとう相を、自分ので選んだ。
誰かに押しつけられた役割ではない。
それが私には、とてもきな違いだった。