"赤いガーベラと私の家" 第2話
「誰が事をするんですか」
私は子、50歳。
町でのパートを続けながら、結婚してから、事のほぼすべてを担ってきた。
夫の哲夫は悪いではない。
ただ、のことを自分の仕事だとったこともないだった。
朝がる。
洗濯されたシャツがクローゼットへ戻る。
夕飯が並ぶ。
呂が沸く。
それをからがるのと同じくらい当然のことだとっていた。
息子の裕も、そんな父親を見て育った。
、裕がみちると結婚した、最初は別のアパートで暮らしていた。しかし賃を節約したいと言って、半には私たちのへ転がり込んできた。
私は反対しなかった。
ならいいとった。
ところがでは終わらなかった。
みちるも裕と同じ方公務員だった。
共働きなのは分かる。
忙しいもあるだろう。
だから最初は夕飯を分作った。
洗濯物もまとめて洗った。
呂掃除もした。
すると半には、それが完全に私の担当になっていた。
みちるは帰宅すると着替え、ソファに座り、スマートフォンで美容画を見た。
休はヨガ。
ネイル。
料理教。
友とのランチ。
「共働きなんだから自分のも必なんです」
それが癖だった。
私にも仕事があると言うと、決まって返ってくる言葉があった。
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「でもお母さんはパートですよね?」
働く私は暇。
働く自分たちは忙しい。
みちるのでは、そういう計算だった。
裕は何も言わない。
たまに私が「器くらいげて」と頼むと、みちるが横から言う。
「裕くん疲れてるんですよ」
そのくせ裕が休にゲームをしていても、何ともわない。
には、私は分の事だけでなく、みちるのクリーニングを取りにき、ネット通販の荷物まで受け取るようになっていた。
「お母さんにいるいですから」
私は政婦ではない。
何度も喉までかかった。
それでも言わなかったのは、族なのだからは仕方ないとっていたからだ。
それがきく変わったのは、母がくなっただった。
母は命保険の受取を私にしていた。
葬儀や入院費用などを理したも、まとまった額が残った。
私はそので、郊にさな築宅を買った。
階建てでもない。
広い庭もない。
暮らしには分な、平の2LDK。
母のおを、これからの自分ののために使いたかった。
そして夫とは別居することにした。
婚するほど憎みっているわけではなかった。
ただ、夫婦としての会話がとうに消えていた。
「私、を買ったの」
夕に話した、哲夫は驚いた顔をした。
「で?」
「そう」
しばらく黙った、夫は言った。
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「好きにすればいい」
寂しい言葉ではあった。
でも、あるでは私たちらしかった。
ところが裕とみちるは違った。
「は?」
番最初に声をげたのはみちるだった。
「を買ったんですか?」
「買ったわよ」
「なんで?」
質問のが分からなかった。
「むためだけど」
「そうじゃなくて。なんで今さら用のを買うんですか」
裕も眉をしかめた。
「母さん、保険使ったの?」
「私が受取だから」
「おばあちゃんのおだろ?」
「だから?」
「普通、族にもしくらい分けない?」
その言葉には、本気で驚いた。
母が残した保険を、自分にも当然権利があるとっている。
みちるも続けた。
「暮らしのなんて、もったいないじゃないですか。将来どうせじゃ暮らせなくなるのに」
「そのはその考えるわ」
「結局、私たちが面倒を見ることになるんですよ?」
私はそこで気づいた。
このは、私の老を配しているのではない。
私が自分たちの管理かられることが嫌なのだ。
引っ越しの荷造りを始めた。
階からの会話が聞こえた。
「お母さんてったら、誰が事するの?」
みちるの声だった。
「おがやるしかないだろ」
「絶対いや」
「じゃあ親父?」
「できるわけないじゃん」
しがあった。
そしてみちるは笑いながら言った。
「お母さん、こき使えなくなったら困るんだけど」
私は段ボールを閉じるを止めた。
あの瞬から、もう迷いはなかった。
翌、母の絵が売られた。
偶然とはわなかった。
最の嫌がらせだったのだとう。
私はこのからていく。
そして今度こそ、誰のためでもない活を始める。
そう決めた。