"妻のスマホに残っていた半年先の「2名様」" 第6話
曜までの
予約のまでの4、私は落ち着かなかった。
妻からのがある。
そう分かっただけで、の流れ方が変わった。
半、私は美が残した写真や、器を「過の物」として見ていた。ところが封筒だけは違う。まだ読んでいない以、そのの言葉だけが、私にとって未来に残されていた。
何がいてあるのだろう。
考えないようにしても考えてしまう。
「ごめんね」かもしれない。
「ありがとう」かもしれない。
あるいは治療、私には言えなかった満がいてあるかもしれない。
曜の夜、私は美の入院のことをい返した。
くなる1かほど、主治医から今について話をしたいと言われたことがある。
私は病をた廊で説を受けた。
治療の効果がったほどていない。
体力も落ちている。
今は治すことだけではなく、苦痛を減らしながら過ごすことも考える必がある。
私はその説を最まで聞きながら、のでは別のことを考えていた。
次の治療がある。
しい薬もある。
美はまだ話せる。
事もし取れている。
だから「その」ではない。
病へ戻ると、美が聞いた。
「先、何て?」
私は答えた。
「薬をし変えるかもしれないって」
嘘ではなかった。
ただ、全部でもなかった。
美も主治医から説を受けていたはずなのに、それ以聞かなかった。
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「そっか」
そう言って、窓のを見ただけだった。
今になってう。
あの、私たちは互いに同じことをしていたのかもしれない。
相を配させないために、本当に怖いことだけ言わなかった。
曜、織がへ来た。
「、くんでしょ」
「ああ」
「緒にこうか?」
「2名に戻るだろ」
私が言うと、織はし笑った。
「じゃあやめとく」
それから蔵庫をけ、賞期限の切れた調料を3本見つけた。
「お姉ちゃんが見たらるよ」
「半くらい丈夫だろ」
「そういうところ」
美もよく同じことを言っていた。
織が帰った、私は久しぶりにスーツではないジャケットをした。
美と結婚記に事へく、よく着ていたものだ。
鏡ので羽織る。
し腹回りがきつくなっていた。
「太ったかな」
にしてから、美なら「今さら?」と言うだろうとった。
曜。
私は朝から何度も計を見た。
夕方6、をる。
妻のスマートフォンは持ってかなかった。
これは美の予定ではある。
でも、今夜へくのは私だ。
駅からまで歩く、何度か帰りたくなった。
1で事をするだけなのに、なぜこんなに緊張するのか分からない。
午656分。
のに着いた。
さな板に灯りがついていた。
私は度呼吸し、扉をけた。
「いらっしゃいませ」
奥から女性がてきた。
50代くらいだろうか。
私の顔を見ると、すぐに表が変わった。
「森川様ですね」
「はい」
「佐々でございます。お待ちしておりました」
その「お待ちしておりました」という言葉を聞いた瞬、胸が詰まった。
半にくなった妻が取った予約を、このは今まで残していた。
佐々は私をの奥へ案内した。
窓際のさなテーブルだった。
本来なら2掛けなのだろう。
しかしそこには、子が1脚しかなかった。
私はち止まった。
が静かに言った。
「奥様からのご希望です」
その、初めて私は、美がこの席をどんな気持ちで選んだのかを考えた。
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