"離婚したので、義実家への月50万円をやめました" 第10話
誰も彼を救わなかった
彩佳は子供を連れ、実へ戻った。
健太はになった。
それでも義両親がいる。
私はそうっていた。
ところが、子たちは息子を助けなかった。
理由は簡単だった。
自分たちもに困っていたからだ。
私からの50万円が止まった。
健太からの援助もない。
さらに、親戚へ「息子はIT企業の経営者」「再婚は京の豪邸で暮らす」と話していたため、しい族のお披目会まで計画していた。
会予約。
装。
料理。
親戚からの借入。
全部、未来の「持ちの息子」を提にしていた。
その未来がなくなった。
義母から話が来た。
『美緒さん、お願い』
以とはまるで違う声だった。
「先を通してください」
『しだけ聞いて!』
私は黙った。
『50万円じゃなくていいの。20万円でもいいから』
「なぜ私が?」
『だってずっと……』
「払ったから、目も払わなければならないの?」
義母は答えられない。
『私たち、あなたを本当の娘だとってたのよ』
私はそこで初めて笑った。
「本当の娘に、息子のの賃を払わせるんですね」
話の向こうで息をむ音。
「もう連絡しないでください」
切った。
健太の勤務先でも問題が起き始めた。
私なトラブルそのものだけなら、会社がすぐ処分する理由にはならない。
しかし会社の取引先にまで「自分は妻のIT企業の経営に関わっている」
広告
と名乗り、私の会社名を利用した営業めいたをしていた事実が確認された。
さらに勤務の無断。
経費の適切申請。
健太自の職で以から問題になっていた事柄が、斉に表へた。
彼は役職をされた。
その夜。
健太から話が来た。
『美緒、頼む』
「何?」
『会社で全部調べられてる』
「私には関係ない」
『おの会社名をしたことまで……』
「事実なら仕方ないでしょう」
『助けてくれ』
その言葉を、私は聞いたことがなかった。
いつも求められていたのは。
。
旅代。
。
親への援助。
初めて「助けて」と言ったでさえ、彼が求めているのは自分の活だった。
「私に何をしてほしいの?」
『会社に、俺は悪くないって言ってくれ』
「悪くないの?」
沈黙。
「彩佳さんとのことも?」
沈黙。
「私の名を保証に使ったことも?」
『それは……族だったから』
「義母が私の座から500万円そうとしたことも?」
『親は関係ないだろ』
「関係あるわ」
私は静かに言った。
「あなたたちはずっと、“族だから”という言葉で私の境界をなくしてきたの」
をす。
を使う。
名を使う。
信用を使う。
最にはまで自分のものだと言う。
「でも婚届にサインした瞬、その言葉はもう使えなくなった」
『美緒……』
「自分のことは、自分で解決してください」
切った。
その夜は、久しぶりによく眠れた。
---