"50歳の再婚、披露宴で知った夫の嘘" 第9話
親族ネットワークの包囲網と、崩壊する仮面
「……座、ですか」
私はりで声を震わせるどころか、驚くほど静に、ややかに呟いた。
茶のの空気が、ピシリと凍りつく。
「剛叔父様。ご親族のとして、甥の正さんを擁護されたいお気持ちは分かります。……ですが、事実関係を何つ確認されないまま、犯罪者の片棒を担ぐような発言は、控へ戻られてからにされた方がよろしいかといますよ」
『な、何だと貴様! 者に向かって何というの利き方だ!』
「剛さん、黙りなさい!!」
突如、私の横からのようなが響いた。
幸恵だった。
ので、親族の男たちに度も逆らったことのなかったであろう義母が、受話器をひったくり、鬼のような形相で叫んだのだ。
「剛さん! あなた、正から何を吹き込まれたからないけれど、あの子はね、私の老ホームのための定期預百万円を勝に引きして使い込んでいたのよ! 玲子さんの名を勝に騙って、役所の類まで偽造していたの! ……それでも、あなたはあの子を庇うというの!?」
『な……な、何だと……? 百万……? 偽造……?』
剛叔父の声が、瞬で狼狽へと裏返った。
『ま、正、貴様……それは本当か!? 会社の当で計を潤し、母親の面倒を完璧に見るから親族会のわしから言言ってくれと頼んできたのは、全部嘘だったのか!?』
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『ち、違うんだ叔父さん! 母さんはボケてて、玲子に洗脳されてるんだ! 騙されちゃいけない、僕が全部――』
「見苦しい言い訳はおやめなさい、林正さん」
私は幸恵のから受話器を戻し、通話録音のボタンをしっかりと押した。
「の朝。あなたの勤務先である都エレクトロニクスのコンプライアンス統括部、ならびに事部へ、私と幸恵さんの連名で【正受申告調査依頼】および【委任状偽造に関する告発状】を提します。添付するのは、あなたの偽造跡、の解約記録、そして――今のこの通話録音です」
『ひ……っ!? や、やめろ……! 会社にだけは……会社にだけは言うな!!』
「話しいを拒絶し、親族をけしかけて私を脅迫しようとしたのは、あなたです。……代償は、ご自分の社会位で支払ってください」
通話をブツンと切断した。
茶のに、静まり返った沈黙が戻る。
幸恵は畳にをつき、肩を震わせていたが、その瞳からは先ほどまでの迷いと怯えが消えっていた。
「玲子さん。……私、あの子を警察へ突きすわ。……母親として、あの子がこれ以、のを貪りうのを止めるのが、私の最の責任よ」
「警察のに、まずは会社です」
私はちがり、帳を鞄に収めた。
「あの男が最も執着している【世体】と【会社の板】。そこから徹底に引きずりろさなければ、彼は、自分の犯した罪のさを理解しません」