"50歳の再婚、披露宴で知った夫の嘘" 第7話
名古の茶のと、の被害者
午分。
名古郊の宅に佇む、築の造軒。
インターホンを押すと、チェーンをかけたまま恐る恐る扉をけた幸恵は、昨の艶やかな着物姿とは打って変わり、髪を振り乱し、やつれ果てた顔をしていた。
「……玲子さん……本当に、で来てくれたのね……」
チェーンがされ、私は居へと通された。
仏壇の線の匂いがち込める暗い茶の。テーブルのには、記帳されたばかりの方の通帳と、幸恵が肌さず持ち歩いているという、使い古された藤の帳が置かれていた。
通帳の最終。
【 テキカイ(定期解約) 5,000,000 ザンダカ 12,430】
「これ……正がね、『居の敷と、玲子さんの親族への結納返しの替としてに使うけれど、結婚式が終わったら会社の当から全額戻す』って言ったのよ。あの子がそんな嘘をつくはずがないって、信じ込んで……」
幸恵は畳に突っ伏し、声を殺して泣いた。
私は通帳をスマートフォンで鮮に撮し、帳のメモへと線を移した。
そこには、幸恵の震える文字で、正から吹き込まれていた「約束」の数々が克に記されていた。
『玲子さんは仕事を辞めたがっている。キャリアに疲れたから、庭に入って義母の介護に専したいと言っている』
『披宴ので、母さんからサプライズとして「介護よろしく」
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と言ってくれれば、玲子さんも決が固まるから、絶対にで言ってくれ』
「……酷すぎる」
私のから、たい吐息が漏れた。
正は、母親のと見栄を利用したのだ。
暮らしの老の孤独に怯える歳の母親に「献な嫁が来る」と甘いを見せ、同に私のでは「理解ある歩な夫」を演じ、裏では母親の貯百万円を着し、私の民票を偽造して会社から当を詐取しようとしていた。
「お義母様。顔をげてください」
私は幸恵の痩せた肩に、しっかりとを置いた。
「昨の披宴で、あなたを勢ので恥をかかせるような形になってしまったこと、それについてはお詫びします。……でも、これを見てください」
私は自分のスマートフォンを取りし、正が私に送ってきたメッセージの数々と、先ほど区役所で入した偽造委任状のコピーをテーブルに広げた。
「正さんは、私にも、あなたにも、そのそので最も都のいい嘘を吐き続けていたんです。……私たちは、嫁と姑として対させられていましたが、実態は違います。私たちはとも、林正という男の保と搾取の【ターゲット】にされていたんです」
幸恵は老鏡をかけ、震える指で偽造委任状の文字をなぞった。
そして、息子の跡でかれた偽りの署名を見つめ、粒の涙をポロポロと類のにこぼした。
「あの子は……さい頃から、叱られるのが怖くて、すぐにそのしのぎの嘘をつく子だったわ。……私が厳しく育てすぎたせいかしら。でも……まさか、を過ぎて、こんな犯罪みたいなことまで……!」
「育て方の問題ではありません。彼が、自分のの責任から逃げ続けた結果です」
私は帳をき、ボールペンをらせた。
「お義母様。泣いているはありません。あの子を真として更させるためにも……そして、私たちのを守るためにも、今すぐ【実力使】にます」