"50歳の再婚、披露宴で知った夫の嘘" 第6話
【反撃の布】義母の鳴と、消えた定期預
「お義母様……!? 体どうされたんですか!」
区役所のロビーの片隅で、私は受話器をにく押し当てた。
話の向こうから聞こえてくるのは、過呼吸を起こした老女の乱れた呼気と、が擦れう激しい音だった。
『正が……あの子がね、先週「居の準備で名義変更が必だから」って言って、私の印と定期預の通帳を持っていったのよ! 今、記帳しにったら……百万円が、全額解約されて引きされているの!!』
百万円。
幸恵がき夫の遺族を切り詰め、自らの料老ホームの入居として切に蓄えていた、虎の子の全財産だった。
『話しても繋がらないの! あの子、着信拒否してるのよ! 玲子さん、あなた今どこにいるの!? 正と緒にいるんでしょう!? あの子に話を代わって!!』
「お義母様、落ち着いてください。私は今、正さんとは緒にいません。居にも入っていません」
私は努めてく、徹な声で告げた。
「……今から、お義母様のご自宅へ伺います。通帳のコピーと、正さんとのやり取りが分かるメモを、すべて元に用しておいてください」
話を切り、私は即座に区民課の窓へ戻った。
「職員さん。先ほどの転届、ならびに社会保険の喪失続きについて、【虚偽の届に関する申】を提します。
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職権による転の無効化、ならびに民票の原状回復を直ちに申請します」
「えっ……し、しかし、すでに目黒区へデータがんでしまっておりまして、法な確認には数――」
「印私文偽造、および公正証原本実記載罪の疑いです!」
私は鞄から、物流会社の社員証と、先ほどまでんでいたマンションの正規の賃貸借契約、そして直の与細をカウンターへ叩きつけた。
「私は現役の管理職であり、現も区の物件に居し、賃を支払っています。本の同なき転届を受理した過失を含め、警察への被害届提と同に、総務省および区の監査委員会へ正式に異議申してをいます。今すぐ、を呼んでください」
現で鍛えげた、百戦錬磨のクレーム処理と法交渉の技術。
職員の顔が変わり、奥からびしてきた統括係が平謝りしながら、職権による民基本台帳の緊急ロック続きを始した。
「本の付で、ご本様以の代理による切の民異、証発を完全に止いたします」
午半。
私は区役所をると、そので京駅へと向かう央線にび乗った。
目は、義母・幸恵がで暮らす、県名古内の実。
敵の陣へ、直接乗り込む。
正が張り巡らせた「嘘の蜘蛛の巣」
を、側から本ずつ、確実に引きちぎるための戦いが始まった。