"50歳の再婚、披露宴で知った夫の嘘" 第4話
【疑惑の急加速】の空と、管理部の警告
午。
タブレットの画面に並ぶ、正とのメッセージログ。
正が私へ『仕事は辞めなくていい、同居は絶対にしない』と送ってきた運命の――、午分。
私は帳をめくり、正のそのの予定を照した。
その、正は「実の名古へ帰りで戻り、母さんに玲子との結婚を正式に報告してくる」と言ってかけていた。
京駅へ戻ってきたのが午過ぎ。
つまり正は、実で母親と対面し、京へ戻る幹線の、あるいは改札をた直に、私へあの誓いのメッセージを送信していたのだ。
実で母親に何を話し、その直に私へ何を約束したのか。
枚舌という言葉すら温い。正は最初から、母親と私の双方に正反対の未来を提示し、互いを隔したまま逃げ切る算段だったのだ。
その、仕事用の携帯話がく鳴った。
画面には、私の直属の司である物流統括本部・松岡の名。
「もしもし、林です。お休みに申し訳ありません」
『いや、さん……あ、今は林さんか。休暇にすまないね。結婚式、無事に終わったかい?』
松岡のいつになく歯切れの悪い声に、私の背筋がピシリと緊張した。
「はい、お気遣いありがとうございます。……何か、業務で緊急のトラブルでしょうか」
広告
『いや、現のトラブルじゃないんだ。……実はね、今朝番で、事部の労務課から私のところに内密の相談があってね』
松岡は周囲を気にするように声を潜めた。
『先週の曜――君が結婚休暇に入る直だがね。君の夫の会社……都エレクトロニクスの総務部から、うちの事部へ、審な元照会が入っていたそうなんだ』
「夫の会社から、うちの事に……?」
『ああ。「貴社の社員である玲子氏について、今末での退職予定証の発続きの捗を確認したい」という問いわせだったらしい。うちの事は「そのような退職届は受理していない」と突っぱねたそうだが……さん、君、本当に会社を辞める気じゃないよな?』
の芯を、鈍器で殴られたような衝撃がった。
退職予定証?
私が会社を辞める続きを、夫の会社が問いわせてくる?
「松岡本部、私は会社を辞める気などがひっくり返ってもありません! 退職届など枚も提していません!」
『そうだよな。君が現の管理職を放りすはずがない。……だがね、先方は「夫である林正氏より、妻の退職に伴う健康保険の扶養異、ならびに社内規定に基づく【専業主婦配偶者当】および【親族介護専従当】の受申請が、添付類と共に提されている」と言っていたそうだ』
全の血が、急速に元へ引いていく。
専業主婦当。そして――親族介護専従当。
正は、披宴で母親に介護を約束しただけではなかった。
私がらないところで、私の退職を偽装し、自らの勤務先から額数万円の当を正に受するための公続きを、勝にさせていたのだ。
『さん、これはただの夫婦のき違いじゃ済まないぞ。印私文偽造、あるいは詐欺の未遂だ。……体、君のに何が起きているんだ?』