"妊娠八か月の私に姑は四十人分のおせちを作らせた" 第6話
義妹のしい
真由は、京で働いていると聞いていた。実際には隣県で惣菜販売会社を設し、駅ビルへの準備をしていた。千百万円の融資は《割烹さかき》の厨更名目で借りられ、その半がKフーズへ移されている。
健太は、妹の会社も族事業だから問題ないと主張した。父の保証については、義父なら当然協力するとった、類は担当者がえたと責任をそらした。しかしは本確認の過程を再調査し、父の会社印が押された経緯を確認すると回答した。
幸子は真由を守るため、私へ直接話してきた。
「あの子は若いのに頑張っているの。あなたの実には千万円くらいしたじゃないでしょう」
「額の問題ではありません。署名を偽って借りたことが問題です」
「族なのに偽るなんて言い方をするの?」
私は通話を録音し、以は弁護士を通すと伝えた。幸子は翌、親戚を連れて父の会社へ押しかけた。娘の産に嫁ぎ先を潰す非な親だと訴え、受付で座までした。
父はで反論せず、会議へ案内した。建物の援助額、代払いしてきた費用、未返済の改装支援、保証の疑義を覧にして渡した。
「援助を続けるかどうかと、娘が受けた扱いは分けて検討します。ただし、偽造の能性がある保証はと警察へ相談します」
親戚のが、娘のためなら黙って払うのが父親だと言った。
父は答えた。
「娘のためだから、娘を利用したの借は払いません」
この言葉が親戚のグループへ広まり、幸子が作った《たい持ち》という話はしずつ崩れた。それでも健太はの従業員へ、私の実が融資を止めたせいで料が払えないと説した。
の経営危が私のせいにされたことで、私は初めて公にくことを決めた。