"娘の就職祝いで夫は私を泥棒と呼んだ" 第7話
共犯者の取引
待ちわせは閉のファミリーレストランだった。原は化粧を落とし、きな袋を元に置いていた。私が録音をテーブルへ置くと、彼女は止めなかった。
「隆司さんから、あなたは会社を自分のものにしたがっていると聞いていました。婚、私と再婚するという話も本当です」
原は言い訳から始めた。私は遮った。
「娘はどこ?」
「今朝ホテルをました。隆司さんは別の所へ連れていった。私はりません」
彼女は録音の作成を認めた。私が以の会議で話した「会社から」「千万円」「移した」「帳簿」「処分」という断片を組みわせ、ノイズをねた。最初は隆司がへ示す内部調査資料だと説され、公するとはらなかったという。
「らなかったで済むとう?」
「いません。だから原音を持ってきました」
袋にはUSBメモリ、隆司とのメッセージ、I・プランニングの通帳コピーが入っていた。千万円のうち千百万円は、隆司がをした暗号資産と会員制投資の損失補填に消えていた。百万円はしない設備の予約として別座へ移され、残りは原側の報酬と義母への名義料だった。
「あなたも受け取っている」
「百万円です。返せと言われても、すぐには返せません」
原は、証拠を渡すかわりに、自分は隆司に指示されただけだと証言してほしいと言った。
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「それは約束できない。あなたがしたことも、そのままします」
彼女は唇を噛み、USBを引き戻そうとした。私はを伸ばさなかった。
「持って帰ってもいい。でも隆司さんは、千の自だけでなく、F・リンクとI・プランニングの責任もあなたへ移す準備をしている」
私は会社側の回答を見せた。そこには《部コンサルタントの独断による取引の能性》とある。
原はい、を見つめた。やがてUSBをテーブルへ戻した。
「あのは、最には私と会社を作ると言った」
「私にも、老はでをそうと言っていました。千には、自分が社にすると言っている。言葉ではなく、何をしたかを見て」
原は警察と自治体の聞き取りに応じることを決めた。免責はない。彼女も処分を受ける。それでも証拠を隠したまま全責任を負わされるより、自分がした範囲をらかにするを選んだ。
をた直、千から位置報だけが送られてきた。
郊の閉鎖された品倉庫だった。