"息子が私を認知症にした日" 第19話
け渡しの
退期限の週、真理と美咲は内のLDKへ移った。真理はスーパーの経理補助を週に増やし、美咲は学寮へ申し込んだ。
私は美咲と銭消費貸借契約を結び、初度の分だけを無利息で貸した。成績条件も、族への忠誠も求めなかった。卒業、無理のない額で返す。返せない事がじたら改めて話す。
「おばあちゃん、私を信じられるの?」
「信じることと、面を作らないことは違うと学んだから」
美咲はし寂しそうに笑い、それから自分の名をゆっくりいた。
直は期限当まで荷物をかさなかった。夕方、私は川と駅のへった。
居には親戚がいた。直が最の説得役として呼んだのだ。
「母さん、本当に息子を追いすのか」
私は鍵の返還確認を机へ置いた。
「、む所を貸した。税も保険も払った。会社へおもした。私はあなたを助けたわ」
直は唇を歪めた。
「助けたなら最まで助けろよ」
「あなたはそのを、権利だとったのね」
部が静まった。
直は鍵を投げるように置いた。会社倉庫の隅で寝ると言ったが、専が紹介したさな賃貸へ移ることは分かっていた。
叔父が「親子なのに」と呟いた。
私は答えた。
「親子だから、盗った印鑑も嘘の類も許すべきなら、族は番危険な所になります」
直は最まで謝らなかった。
玄関をる直、振り向いて言った。
「俺がんでも、母さんにはらせない」
「それはあなたが決めること。私がをどう使うかは、私が決める」
ドアが閉まり、私はぶりに空のへ入った。
勝ったとはわなかった。畳には具の跡が残り、壁には美咲のを刻んだ鉛の線があった。
取り戻したのには、取り戻せないも残っていた。