"息子が私を認知症にした日" 第18話
最の偽造
会社の理がまとまりかけた頃、直の代理からしい類がた。
《駅宅の将来贈与に関する覚》
夫と私が、直へを譲るを示したものだった。署名は夫の跡に見え、私の古い実印も押されている。
もし効なら、直は無償使用を当然とった理由を説できる。
私は瞬、自信を失った。夫が私へ黙って作った能性はある。直を継ぎとして優先していただ。
織は「偽物に決まってる」と言ったが、私は鑑定を依頼した。同に、類の付に注目した。の。その、夫は臓術で集治療にいた。
直は、術に署名したものへから付を入れたと説した。
しかし覚に記載された駅の番は、の区画理のしい番号だった。にはしない。
言い逃れのできない矛盾だった。
代理はそので協議を断した。翌、直は類を「案だった」と撤回した。だが押印と提の事実は残る。
私は刑事告訴を直ちに選ばなかった。弁護士と相談し、偽造類を今切使用しない確認、原本の保全、債務承認、退を含む民事を優先した。約束を破れば法措置を取る条項も入れた。
織は納得できない顔をした。
「警察へくべきじゃない?」
「かないと決めたわけではない。
今は、とおと私のを守る続きを先にする」
解気のいい撃より、く効く記録を残す。その選択をした。
へ署名する、直は私を見なかった。
私は古い実印ではなく、しい実印を押した。自分ので押す印は、同じ朱でもさが違った。