"息子が私を認知症にした日" 第15話
親戚説会
直は親戚へ、私が織に操られ、孫の学費まで貸付にしていると訴えた。
個別の話に答え続けるのをやめ、私は度だけ説のを設けた。参加は自由。録音する。質問には答えるが、私の財産の分配会議にはしない。その条件を先に送った。
集まったのはだった。
私は診断、支援額、の登記、使用貸借終通を系列に並べた。会社の帳簿そのものは守秘のためさず、第者調査がんでいる事実だけを伝えた。
叔母が聞いた。
「施設へ入ること自体が嫌なの?」
「必になれば入ります。嫌なのは、必性を息子の借で決められることです」
別の親戚は直をかばった。
「経営者なら、族の資産を当てにすることもある」
「頼むことはできます。持ち主のを偽ることはできません」
直は途から現れ、資料を机から払い落とした。
「母さんは都のいいことしか言ってない。俺が父さんのを背負ったから、母さんたちは暮らせたんだ」
織がちがりかけたが、私は止めた。
「あなたがを継いだ努力は否定しない。だから設備代も待った。でも努力したには、の印鑑を使う権利がまれるの?」
直は答えず、私が昔から織を甘やかしたと話をそらした。
説会は解で終わらなかった。は直と緒に帰り、は私へ謝った。
残りは判断できないと言った。
私はそれでよかった。全員の支持を得るための会ではない。なくとも、誰も「らなかった」とは言えなくなった。
散らばった資料を拾いながら、織が言った。
「お母さん、兄さんに昔のことを言われても、私を盾にしなかったね」
「遅すぎたけれど、覚えたの」