"息子が私を認知症にした日" 第14話
百万円の方
美咲が教育ローンだとっていた百万円は、の教育ローンではなかった。
直のが経営する融会社から借りた事業資で、美咲は連帯保証ではない。しかし申込には、彼女が学学に会社の広報を伝う予定だとかれ、将来の件費補助制度まで返済計画へ組み込まれていた。
歳の娘のを、父親がまだ得てもいない会社の収入に変えていた。
「私が京へかなければ、お父さんは困るの?」
美咲は混乱した。
「ってもかなくても、その借をあなたが背負う理由はない」織が言った。
私は学の指導へ美咲と同した。教師は奨学、学寮、授業料減免の期限を覧にした。族の争いを話題にせず、必な数字だけを理してくれた。
真理は、自分名義の百万円がすでに直の会社へ流れていたと初めてかした。
「美咲の受験が終わるまで黙っていれば、を売って戻せると言われました」
「それで私を施設へ?」
「止めませんでした」
彼女は言い訳を続けなかった。
美咲は母へ鳴った。
「私のためって言わないで! 私に度も聞いてないじゃない」
真理は泣き、私はを挟みたくなった。母娘を仲裁するのは簡単だった。けれど、それをすればまた誰かの決断を私が奪う。
「で話して。今は結論をさなくていい」
私は席をした。
、美咲は京の学を受験すると決めた。真理は活費のを理由に反対しなかった。自分の勤務を増やし、直とは計を分けると約束した。
美咲は私に全額をしてほしいとは言わなかった。
「借りるなら、額も返し方も自分で決めたい」
その言葉を聞き、私は初めて、この騒ぎのでも孫が育っているとじた。