"浄水器の異物から、夫の秘密が暴かれた" 第4話
「私の体に入っていたかもしれない物の正体を突き止めるのが、そんなにいけないことなの?」
私がソファからたく見据えると、公平は舌打ちをしてネクタイを乱暴に緩めた。
「おは最、病気で会社を休みがちだから神経過敏になってるんだよ! 誰かが毒でも入れたと被害妄を膨らませてるんじゃないか!?」
リビングの空気が、張り詰めた糸のように張りつめた。
私はゆっくりとちがり、夫の目を真っ直ぐに見つめた。
「……公平。私、毒なんて言葉、度も使っていないわよ」
公平の喉仏がきくした。いたが塞がらず、泳ぐ線がのを彷徨う。
「な、なんだよ……普通、そういう像をするだろ……」
「どうしてあなたが、真っ先に毒という言葉をいつくの?」
夫はそれ以何も答えられず、背を向けて寝へと逃げ込んだ。
翌朝、私は着替えと類をスーツケースに詰め込み、所のビジネスホテルへ避難した。公平は「勝な真似をするな!」と鳴り散らしたが、私は度も振り返らなかった。
ホテルので、私はスマートロックのログデータを警察署へメールで送信した。そのの午、警察署から呼びしを受け、私は活全課の取調へと向かった。
「川さん、提していただいたログの該当、マンションのエントランスに設置されている防犯カメラの映像を管理会社から任提してもらいました」
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若い警察官がタブレット端末を操作し、再ボタンを押した。
画面に映しされたのは、半に張だったあのの午過ぎの映像だった。エントランスの自ドアをくぐり抜けて入ってきたのは、紛れもなく義母の悦子だった。
彼女は周囲を警戒するようにキョロキョロと見回しながら、にずっしりとそうな布製の具袋を提げていた。
そして、分。
再び防犯カメラのに現れた悦子のには、持ち込んだ具袋に加えて、い正方形のさな段ボール箱が抱えられていた。
「入るには持っていなかった箱を、るに抱えて持ちしていますね」
配の警察官が静かに指摘した。
私の指先が、氷のようにたくなっていった。
あのい箱のに入っていたのは、取りされたばかりの『本物の正規カートリッジ』だったのだ。悦子は具袋を持ってがに侵入し、キッチンの配管を分解して細済みのカートリッジを取り付け、証拠隠滅のために本物を持ちったのだ。
「お義母様から、このの訪問について事に何か聞いていましたか?」
「……いいえ。切、聞いていませんでした」
私の声は震えていた。
ヶ、私を苦しめていた痛の始まりは、まさにこの張から帰宅した翌の朝だったのだ。すべてが、悪のような精密さで本の線に繋がった。
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ホテルでの避難活を始めて目、奇妙なことが起きた。
毎朝私を苦しめていたあの鉛のような痛と、昼の耐え難い吐き気が、嘘のように消え失せていたのだ。コンビニで買ったミネラルウォーターをみ、だけで過ごしたで、私の体は劇な回復を見せていた。
私は主治医の元を訪れ、ヶつけ続けてきた体調記録ノートを渡した。主治医は張程と症状の軽記録を照し、「部からの継続な害物質の摂取が途絶えたことによる典型な回復パターンです」と断定した。
そしてそのの午、警察署から緊急の呼びしがあった。
面談に入ると、そこには活全課の警察官だけでなく、浄器メーカーの技術担当役員と、刑事課の捜査員が同席していた。
「川さん、科捜研とメーカー研究所の分析が完しました」
メーカーの役員が、分い検査報告をいて私のに差しした。
「カートリッジ内部に充填されていたのは、活性炭でもセラミックでもありませんでした。これは……超微粒子の業用配管防錆剤と、属を含む特殊なスラッジ凝固試験材です」
「試験材……?」
「はい。老朽化した型ビルやプラントの配管を図に劣化・洗浄させるために使われる、極めて特殊な業薬品です。経摂取すれば、微量であっても性な痛、激しい嘔気、倦怠、自律神経失調を引き起こします。