"今日でクビだ」黒蛇の夢を信じて280万円の起爆装置を壊した俺。3日後、127人が退避した直後――山が崩れた" 第9話
同じ所、同じ警報
第4区画の入には、しい入禁止柵が設置されていた。
野部は坑図を広げ、再測定に入る保担当者2へ順を確認した。
「今は原因を探しにくのではありません。異常がた点までの変化を確認します。数値ががったら、そこで止まってください」
私は保線のにった。発破業務からされている以、へ入る資格はない。
監督も現判断からにされていたが、調査へのち会いだけは認められている。彼は私かられた所で腕を組んでいた。
測定班が坑へ入る。
入から20メートル点。正常範囲。
25メートル点。数値がわずかに昇したが、警報域には届かない。
「そので1分待って、もう度測ってください」
野部の指示に、無線から返事があった。
1分、数値はしがった。
監督がく息を吐いた。
「やはり換気によるな変化ですよ」
野部は答えず、次の点を指示した。
30メートル。947分に警報がた岩盤のだった。
「数値、がっています」
測定員の声が無線から届く。
藤本班が排溝へ目を向けた。坑から流れすは、より濁っている。量を測る容器へ当たる音もくなっていた。
「昨より18%増えてるんじゃない。今も増えてるぞ」
記録係が計測値をき込む。
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30分と比べ、さらに3%がっていた。
その、無線の向こうで警報音が鳴った。
く3回。と同じ音だった。
「次警報域です」
「全員、そこで止。数値を記録して戻ってください」
野部の指示に迷いはなかった。
監督が歩へる。
「すぐ戻るなら、やはり危険とは言い切れないでしょう」
「言い切れないから、調べています」
「発破を止めるほどの数値ではない」
「発破をして全だと言える数値でもありません」
測定班が戻ると、そので器の履歴を確認した。
午912分、数値昇。
午913分、次警報域。
午914分、始。
所はと同じだった。
野部は記録係へ告げた。
「正常へ戻った値も、警報値も、両方保してください。測定点も変えないで残します」
監督の線が、比較表のをさまよった。
4回消された警報。
そして今、5回目が本社保部のち会いで記録された。
もう“酒井のい込み”とは言えない。
「第4区画は、引き続き全面封鎖します」
野部が告げた。
「発破器が届いても使用禁止です。原因が分かるまで、装薬済み区域にもづけません」
「今の程は守れませんよ」
監督がい声で言った。
「程は組み直せます」
野部は測定履歴を閉じた。
「事故ので、命は組み直せません」
誰かが拍することも、監督へ罵声を浴びせることもなかった。
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保担当者は柵をにし、太田は装薬済み区域の管理札を付け替え、藤本班は各班へ入禁止を伝えた。
全員が、自分の仕事を始めた。
私は黒い帳へ、会社判断による正式封鎖といた。
その直、元にかすかな振が伝わった。
型両が通ったとは違う。から靴底を押しげるような、い揺れだった。
保担当者が簡易振計を設置した。15分のに、さな盤変位が3回記録された。
監督は表示を見て言った。
「この程度なら、のなじみでしょう」
野部は坑図を広げた。
第4区画の奥は、隣の採掘区画と部の岩盤を共している。崩れがきければ、危険は封鎖柵の内側だけでは収まらない。
「酒井さん」
野部が私を呼んだ。
「この状態がんだ、どこまで響すると考えますか」
私は図面を見た。
「正確な範囲は分かりません。ただ、異常がてから坑内の全員をすのでは遅い能性があります」
「現、坑内には何いますか」
藤本班が作業表を確認した。
「勤が127です」
野部は図面のに指を置いた。
「今に、127全員の退避経を作り直します」