"今日でクビだ」黒蛇の夢を信じて280万円の起爆装置を壊した俺。3日後、127人が退避した直後――山が崩れた" 第8話
4つの消された警報
調査は、そのの午までに終わらなかった。
本社サーバーに残る測定履歴は膨で、警報がた刻と、報へ入力された内容を1件ずつ照する必がある。野部は現の説より先に、械が残した記録を調べた。
私は会議ので待った。
発破は正式に止まったが、私の処分は何も決まっていない。診療所では肩の打撲と診断され、診療記録も会社へ提した。器材倉庫へ反対側から鍵を掛けられた件についても、総務が防犯映像を保している。
別々の問題が、ようやく別々に調べられ始めていた。
夕方、太田が私の隣へ座った。
「野部に呼ばれました」
「話したのか」
「はい。3のことも、測定所を変えるよう言われたことも」
彼は両を組み、親指の爪を見つめた。
「怖くなかったとは言えません。でも、昨、あの装置ので押せないと言った、もう黙ったままにも戻れないといました」
「私のせいで仕事をされたら、すまない」
「酒井さんのためじゃありません」
太田は私がに言った言葉を、そのまま返した。
「自分が見たことを話しただけです」
会議の扉がき、野部が私たちを呼んだ。
机のには、4枚の比較表が並んでいた。
1枚目は今回の947分。
2枚目は3。
残り2枚は、11と18の記録だった。
「過30で、警報域または注域への昇が4回確認されました」
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野部は赤い印の付いた箇所を順に示した。
「4回とも、第4区画の同じ岩盤周辺です。そして現報には、から測った正常値だけが記載されています」
監督も向かい側に座っていた。朝より姿勢が固い。
「注域まで報へく決まりはありません」
「1回だけなら、入力基準の問題も考えられます」
野部の声は落ち着いていた。
「しかし4回すべて、異常値がた点から測定所を移し、正常値だけを残しています。測定所の変更指示をしたのも、最終承認をしたのも監督です」
「現を効率よく回すための判断です」
「効率というのは、危険の能性を消していい理由にはなりません」
野部は操作履歴を表示した。
報の入力、4回とも監督の管理者IDで内容がかれ、最終承認されている。原記録を閲覧した履歴も残っていた。
らなかったとは言えない。
監督は画面を見たまま、を閉じた。
総務担当者が別の資料を置いた。程縮による80万円の成果加算と、次期鉱候補の評価表だった。
「全報を軽く扱った理由について、業績評価との関係も確認します」
「俺を犯にするつもりか」
監督が初めて声を荒らげた。
「結論はまだしていません」
野部は即答した。
「だから、記録と関係者の説を確認しています」
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「酒井は設備を壊した。そっちの方がらかな犯罪だろう」
「その件も調べています。あなたの全判断が正しかったかどうかとは別です」
監督は子を引き、ちがった。
「もう話すことはない」
「あります」
野部は机の端へ、1枚の写真を置いた。
起爆所の防犯カメラ映像だった。
監督が私の胸ぐらをつかんでいる面ではない。その、私が器材倉庫へ入った直の映像だ。
彼自が扉を閉め、鍵を回していた。
「この鍵の管理記録と、約2にわたって酒井さんをさなかった理由も説してください」
監督は子の背へを置いたまま、かなかった。
その、廊から慌ただしい音がづいた。
保担当者が扉をけ、測定器を抱えたまま報告した。
「第4区画の湧量が、昨よりさらに18%増えています」
野部は即座にちがった。
「全員、現へ。昨と同じ点を、今度は所を変えずに測ります」