"花嫁が追い出した親友" 第5話
「何ですか?」
「美智が話があるって」
「俺はすぐ帰ります。ここで陸を待っているので」
そう伝えても、女性たちは止まらなかった。
「すぐ終わるから」
勝に子を押し始めた。
「触らないでください」
めに言ったが、数に囲まれている状態ではうように止められなかった。
自分でかしている子を、許なくに押される覚は恐怖にい。
俺のとは関係なく景が流れていく。
「体どこへ連れていくんですか」
「控」
それだけだった。
嫌な予がした。
それでも俺は自分に言い聞かせた。
美智に直接、今は席しないと伝えれば済む。
お祝いだけ言って、すぐロビーへ戻ろう。
陸とは待ちわせをしている。
俺が突然いなくなれば、あいつは必ず探す。
そう考えているうちに、子は婦側の控ので止まった。
扉がいた。
そしてにいた美智が、ゆっくりこちらを振り返った。
いウェディングドレスを着た美智は、初めて会ったの印象とはまるで違っていた。
髪も化粧もえられ、結婚式を迎える嫁としては申し分ない姿だった。それなのに俺を見る目だけがたく、そこには祝福のとはえないほどの険しさがあった。
「何で来たの?」
最初の言葉がそれだった。
俺は瞬、返事を忘れた。
「陸とロビーで会う約束をしてるんです。
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式にはません」
「昨、来ないでって言ったでしょ」
「披宴にはないって陸にも伝えました。ただ親友として、お祝いくらい直接言いたかったので」
美智の表は変わらなかった。
むしろ俺の言葉を聞くほど嫌になっていく。
「あなた、本当に分かってないのね」
「何がですか」
「陸に関わってほしくないって言ってるの」
俺は眉を寄せた。
昨の話より、さらに話がんでいる。
式への席を控えてほしいだけではなかった。
「どうしてそこまで言われるんです?」
「分からない?」
美智は俺の子へ線を落とした。
その目を見た瞬、理由を聞くまでもないような気がした。
「どうせあなた、陸がお持ちだから付きまとってるんでしょ」
予もしなかった言葉だった。
「何ですか、それ」
「昔からの友達だか何だからないけど、陸は今すごいなの。仕事もできるし、脈もあるし、将来だって約束されてる。そういうのそばにいれば助けてもらえるとってるんじゃない?」
りより先に呆れた。
俺と陸が幼稚園からの付きいだということは、最初に会ったからっているはずだ。
「があるとかないとか関係ありませんよ。俺と陸は子供の頃からの友達です」
「そんなの関係ないわ」
「関係ありますよ」
俺は声を抑えた。
「俺は陸の柄を認めてる。
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陸も俺を友達として見てる。それだけです」
美智はで笑った。
「障害者だからって、いつまでも助けてもらえるとわない方がいいわよ」
胸の奥が気にくなった。
今まで何を言われても、できるだけ静に話そうとしていた。
だが、その言葉でが切れた。
「どうしてそこまで言われなきゃならないんだ!」
った以にきな声がた。
控のまで響いたのだろう。
美智の友たちも驚いた顔で俺を見た。
「俺は最初から、陸を祝いに来ただけだ。昨あんな話をされても、式にるのをやめてロビーで待つって譲った。それなのに勝に子を押されてここまで連れてこられて、今度は目当てだの障害者だから助けてもらうなだの、何なんだよ」
美智の顔が張った。
その、廊から複数の音が聞こえた。
扉がく。
最初に入ってきたのは陸だった。
そのろから陸の両親、美智の両親も続いた。
どうやら廊で俺の声を聞き、何事かと来たらしい。
「圭?」
陸は驚いた顔をした。
「何してるんだ、ここで。ロビーにいるんじゃなかったのか?」
俺が答えようとした瞬、美智の態度が変した。
さっきまで俺を睨みつけていた女性とはえないほど々しい表になり、陸の方へ駆け寄った。
「陸さん……怖かった」
俺は言葉を失った。
美智は陸の腕へすがりついた。
「この、突然ここに来て鳴ってきたの」
「は?」
陸が俺を見る。
その線に疑いより困惑があることは、い付きいの俺には分かった。