"花嫁が追い出した親友" 第2話
「違う」
しが空いた。
「結婚しようとってるがいる」
俺はわず聞き返した。
陸に半ほどから交際している女性がいることはっていた。しかし、もう結婚を考えているとはわなかった。
「くないか?」
「俺もそうったけどさ。でも、このならってったんだ」
話の向こうで照れたように笑う声が聞こえた。
幼い頃から何も緒にいた親友が、こんな声をすのかと妙に慨くなった。
「そうか。おめでとう」
俺が言うと、陸はし黙った。
「ありがとう」
そのい言葉だけで、どれほど嬉しいのか伝わってきた。
俺も自分のことのように嬉しかった。
その、結婚の祝いとして陸の族も誘い、事へかけた。陸の両親とは俺も昔から顔なじみで、2とも息子の結婚をからんでいた。
結婚相は陸よりだという。
名は美智。
美で気が利き、陸のためによくいてくれる女性なのだと聞いた。
「本当にいい子なんだよ」
陸は何度もそう言った。
それだけ嬉しそうに話すのだから、きっと素敵な女性なのだろう。
「今度、おにも会ってもらいたいんだけど」
「もちろん」
俺はすぐに仕事の予定を確認した。
普段緒にスケジュールを管理している社員にも連絡を入れ、空いている休を確保した。
陸は「忙しいのに悪いな」
広告
と言ったが、そんなことはどうでもよかった。
兄弟のように育った親友がを共にしようとしているだ。
俺は純粋に会ってみたかった。
それに、親友として失礼のないようにしなければ、紹介してくれた陸の顔を潰すことになる。
そんなことまで考えながら、俺はそのを楽しみに待った。
そのの俺は、本気でっていた。
陸が選んだなのだから、きっと優しいなのだと。
陸から紹介された美智は、俺たちの会社と取引のある企業で受付の仕事をしている女性だった。
俺自はその会社へを運ぶ会がほとんどなく、今まで顔をわせたことはなかった。美智の方は陸から俺のことを何度も聞いていたらしい。
約束したのは週末の昼だった。
陸が予約してくれたレストランは、入から内まで段差がなく、子でもそのまま席へ入れるだった。予約の点で俺のことを伝えてくれていたらしく、到着すると員が迷うことなく案内してくれた。
俺は約束のよりしく着いたつもりだったが、2はすでに席についていた。
しれたところからでも、陸が楽しそうに話しているのが分かった。
向かい側に座る女性も笑っていた。
美智だった。
確かに、陸が何度も「きれいなだ」と言っていた理由が分かる。
広告
派というよりった雰囲気で、装も落ち着いていた。
俺がづくと、陸がすぐに気づいた。
「圭、こっち」
「悪い。待たせたか?」
「いや、俺たちがかっただけ」
陸はちがり、いつものように俺の子を必以に気にすることなく子の位置だけをし調してくれた。
そして美智へ俺を紹介した。
「こいつがに話した平井圭。俺の番古い友達」
美智は俺を見た。
その瞬だった。
ほんの瞬だけ、彼女の眉が寄った。
「え……彼が親友?」
驚いたような声だった。
俺はし引っかかったが、陸は何も気づいていないようだった。
「そう。幼稚園からずっと緒なんだ。こいつがいなかったら今の俺はないくらい」
陸がげさに褒めるものだから、俺は苦笑した。
「それは言いすぎだろ」
「言いすぎじゃない」
美智は俺と陸を交互に見た、すぐに先ほどまでの穏やかな表へ戻った。
「初めまして。美智です。陸さんから、よくお話を聞いています」
「こちらこそ。結婚おめでとうございます。こいつ、最ずっと浮かれてるから変でしょう」
俺が冗談っぽく言うと、美智は笑った。
「本当です。結婚式の話ばかりで」
「おい、2で俺を悪者にするなよ」
それからのは、拍子抜けするほど普通だった。
俺は陸の幼い頃の失敗談をいくつか話し、美智が笑う。逆に美智から最の陸の様子を聞き、俺がからかう。
事だけで帰る予定だったが、話が弾み、最にはコーヒーまで注文していた。
最初に見た美智の表は気になった。