2023年、日本のアニメ産業は市場規模3.3兆円を記録し、海外での売上が初めて国内を上回りました。しかし、業界内には深刻な問題が存在しています。投資が盛んに行われる成長産業として注目されているにもかかわらず、アニメーターなどの現場の人々には十分な報酬が届かず、業界内格差や人手不足が顕著です。また、投資がクリエイターに還元されず、大手プロダクションと小規模プロダクション間の差も大きいです。
真木太郎社長は、この課題を解決するためにクリエイターの価値を高める努力を続けており、「あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル」の開催を通じて、業界の未来を変えることを模索しています。

アニメーション業界が急成長している反面、その内情は未だ古い体制のままです。投資の流入がビジネス側に偏り、肝心なアニメーターやクリエイターに十分な報酬が届かないのは明らかに異常です。業界内格差と人手不足の問題は、長期間放置すれば業界の基盤を危険にさらすでしょう。まず、既存の投資資金の配分を見直し、現場のクリエイターへの報酬の改善を図るべきです。次に、教育機関とのパートナーシップを強化し、新たな人材育成プログラムを展開することで業界の将来を担う若者を育成することが必要です。
最後に、業界の透明性を高めるために、クリエイターの声を直接届けるためのプラットフォームを設置し、業界内のコミュニケーションを活発化させるべきです。「アニメは単なる消費財ではない」。この価値観を理解し、行動を起こさなければ、どれほどの投資が流入しても、業界の基盤は崩れる危険があります。
ネットからのコメント
1、エンドロールでも海外(主に中韓)の制作会社の名前が多く出てくるようになりましたね。制作費は現場の職人(各スペシャリスト)の労力に見合う形での分配が求められるけど、古くはヤマトの西崎さんとか、エヴァンゲリオンが大ヒットしたガイナックスとか金銭が絡む問題は業界ではよくある話だったから、そういうところから是正していけば、現場への分配も増えてもう少し健全な業界になるのではないでしょうか。
2、アニメ業界に関わらず職人的技能が求められる業界はプロデュースと制作でマンパワーは1:9なのにお金の取り分は8:2みたいなのが現実ですからね(比率は極端な例えだけど)だから今MAPPAみたいに制作側がプロデュースもすることも重要になってくるけどこれまで制作一筋にやってきた人らがいきなりプロデュース業もするってのはとても困難、あのUFOでもかなり手こずっているんだからふるさと納税みたいに直接制作会社にカンパできる仕組みがあればいいのにな
3、国内生産のお米や農産物が不足するなら農家に生産を奨励するのではなく、外国の安い農産物を輸入すればいいじゃないか。という考えと同じで日本のアニメータを保護育成するよりもアジア諸国の安く請け負う制作会社に依頼すればいいじゃないか。との考えが日本のアニメーターの待遇向上を阻害する原因では?毎シーズン放送している作品数が膨大すぎて供給過多なことも要因かと思う。日本政府もクールジャパン推進でアニメを世界に発信する事業を奨励するのであれば、日本人アニメーターの過酷な労働時間と低賃金を一般職レベルにまで改善するように国会で議論してほしい。このままでは海外にシェアを奪われた日本の家電業界の二の舞になることは確実です。
4、アニメの制作現場は、テレビ番組の制作現場の収益構造と似ています。アニメやテレビ番組を作っているのは下請けの制作スタジオで働いてる人たちなんですが、儲かるのは製作委員会だったり、テレビ局のほうです。全体で見た場合売り上げは伸びてるんでしょうが、その収益は現場の人間まで落ちてきていません。アニメを作るアニメーターさんが1年目に担当する動画検査や動画と呼ばれる役職の年収は今も昔も100万円以下です。
動画を3年やって、二原になって、原画になって、やっとここで食べられるようになります。アニメに対する投資も増えてると言われますが、アニメを作る企画の数が増えただけです。お金出す人たちは何を考えているんでしょうね?
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/21095dcb70b7afe84579afa6d46d4b647d61c1aa,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]