トランプ米大統領は5日、輸入医薬品に対する関税を段階的に引き上げる方針を発表した。最初に「低い税率」を適用し、その後1年から1年半のうちに150%、さらにその後250%まで引き上げる計画だ。これにより、国内製造を促進し、医薬品業界の競争力強化を図る考えを示した。関税率の詳細や医薬品への初期税率については明言されていない。
また、来週には半導体への関税も発表される予定だが、具体的な内容については未発表である。
今回の発表は、アメリカ国内での医薬品製造促進を目指す政策の一環として、貿易戦争の一環として位置づけられる。
ネットからのコメント
1、ジェネリック医薬品は米国の処方箋の90%以上を占めていますが、この関税で最も被害を受けるのはジェネリック医薬品製造企業だと言われています。ジェネリック医薬品は廉価で供給されており、基本的には人件費の安い海外で生産されています。もし製造拠点を米国に移転すれば生産コストが上昇し、ジェネリック医薬品製造企業にはそれを吸収する余地がありません。関税が課されればこれらの製薬会社は米国市場から撤退して医薬品不足となるか、関税コストが転嫁されて国民の医療費の自己負担額が増加する可能性が高いです。
他の関税は企業のコスト吸収や先取り輸入などの対応などでアメリカ国民へはそこまで大きな影響が出ませんでしたが、医薬品の値上げは国民が関税コストの負担をダイレクトに感じることになりそうです。来年の中間選挙に非常に大きな影響が出るのではないでしょうか。
2、なんか貿易を戦争の代わりとして使ってますよねぇ…考えたくはないけどこんなやり方はいずれ最悪の自体に繋がってしまうのかと心配です…まさかとは思いますが、日本の国防は将来に向けて本当に大丈夫なのかと、つい考えてしまいます。
3、アメリカのスーパーやコンビニ売ってる安価な薬は、それ自体がほぼ輸入品なので、関税が原価に転嫁されたらどんなことになるか、関税の仕組みを正解していれば子供でもわかることです。また、アメリカ国内製品で代替ができない高次医薬品は、それを必要な人からすれば高くても輸入品を使うか、治療を諦める以外に選択肢がありません。寅さんは、アメリカ市場の巨大さを根拠に、無茶な関税をかけても、相応に原価を下げざるを得ないと考えているんでしょうけど、限度というものがあります。
アメリカ市場は巨大ですが、限度を超えればアメリカでの商売が成り立たなくなりますから、そうなったらさすがにアメリカ市場から手を引かざるを得ませんよ。売れば売るほど赤字になるよりはマシですから。医薬品関税で苦しむのは、高額な医療保険に入れず安価な市販薬に頼らざるを得ない庶民と、輸入医薬品を使わざるを得ない深刻な病人でしょうね。
4、まあ、たしかに、このスタンスを20年くらい継続すれば、ほとんどの製品を国内製造に切り替えられるかもしれないが、その前に国力が落ちて、覇権国家の座を中国に奪われるだろう。しかも、人材も米国が世界から集める今の流れも変わる。もちろん、それを承知なんだよね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6a662b83c613a42be647990db64be6d15c55586c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]