【事件概要】
2025年8月5日、第107回全国高校野球選手権大会が甲子園球場で開幕した。猛暑対策として開会式は午後4時に実施され、選手宣誓は1分27秒と大幅に短縮された。昨年に続き智弁和歌山の主将が宣誓を担当し、山田希翔主将(3年)は「自然環境や社会状況が変化しても高校野球の魅力は変わらない」と力強く述べた。
彼は宣誓を90秒以内に収めることを意識し、従来のロングバージョンからの見直しを図った。なお、昨年の宣誓時間は2分39秒であり、今年は1分12秒の短縮となった。大会では試合時間帯を分散する2部制やクーリングタイムの導入も継続されている。
【コメント】
真夏の酷暑が続く中、夕方開催や選手宣誓の短縮といった「暑さ対策」は一見すると前向きな対応に見える。しかし、そもそも真夏の最も過酷な時期に高校生を屋外で長時間プレーさせる構造自体が異常だ。過去には熱中症で搬送される選手もおり、今回の「時間調整」では根本的な問題は解決されない。
本質的な問題は、伝統や視聴率、経済的利害が優先され、子どもの命や健康が後回しにされていることにある。
これは単なるスポーツイベントではなく、教育の場としての理念が問われる問題だ。
実効性のある解決策としては、①開催時期を春または秋に移行する、②ドーム球場など屋内施設の活用を義務化する、③WBGT値による開催判断基準の明文化と即時中止ルールを設ける、の3つが急務だ。
「感動の甲子園」の裏にある、無理と我慢を美徳とする価値観。その代償が命になってからでは遅い。守るべきは「伝統」ではなく、「未来」である。
ネットからのコメント
1、ほとんどの高校球児は甲子園を目指すため切磋琢磨してようやく出場が叶ったのだと思いますし、野球は1人じゃ出来ないからこそ、みんな思いを背負った良い選手宣誓だったと思います。
2、野球に掛ける思いがこもった、良い選手宣誓だったと思います。長いと散漫になり思いが伝わらなくなったりしますので、長くても1分程度が良いのかなと個人的には思います。
3、高校野球の魅力は変わらないが、あり方が問われる。正にその通り!古いやり方で、強豪校という立場を維持している学校が勝ち続ければ、やがてその魅力も薄れ、世の中から見放されて行く。
少しずつでいいから、選手ファーストの競技へと変わっていって欲しい。
4、甲子園という場所に拘るなら、甲子園をドームに改装するべきだと思う。そうしたら別の場所にではないから、問題ないと思う。高校野球、阪神を始めプロ野球、OB.保護者一同、基金を募れば改築費は賄えると思います。もう、40度を越えるのは日本人は経験した事のない領域です、時間帯を変えるとか意味はあまりない。選手の命に関わることです、進めましょう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e7a96399f49bd34f2b164ccc07967c0eb9660835,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]