終戦から80年となる8月15日、東京都千代田区の日本武道館で政府主催の全国戦没者追悼式が行われた。この式には遺族約3400人や天皇、皇后両陛下、首相らが参列した。遺族の高齢化が進み、参列する配偶者は4年ぶりにゼロとなり、子の参列者も全体の38%に減少している。また、戦後生まれの参列者が初めて半数を超え、戦争体験の継承が重要な課題となっている。
式では、犠牲となった約310万人を追悼し、正午には黙とうが捧げられた。厚生労働省のデータによれば、戦没者の孫など戦後生まれの参列者は1826人で、参列遺族の約53%を占め過去最高となっている。
戦没者追悼の場が、かつての経験を実体験として持たない世代の大多数によって支えられている現状には、その深い歴史の連続性が途切れつつある危機感を抱かざるを得ません。地方における教育カリキュラムの見直しや、戦争体験の視覚化に向けた技術の活用、大胆な広報活動が求められます。この遺産を受け継ぐ努力は、平和を願う社会の魂です。怠惰が犯罪的であるかのように、未来に対する責任を果たさないことは許されません。過去を忘れることは未来への無知を増幅させるだけであり、意識的な歩みを止めることで強烈な価値観の対比を見せつけることができるでしょう。
我々の文化遺産を維持することは、我々の存在そのものへの問いかけであると心に刻むべきです。
ネットからのコメント
1、戦後80年、戦争を直接知る方々が年々減っていくのは自然なことですが、だからこそ記憶の風化が一番の危機だと思います。平和は偶然ではなく、先人の犠牲と努力の上に築かれたもの。戦争を知らない世代が多数派となった今、学校教育や家庭、地域での語り継ぎの工夫がますます重要になります。「二度と戦争をしない」という誓いは、数字や年表だけではなく、人の思いや体験と共に伝えていくべきだと強く感じます。
2、戦争経験の継承が困難になるのは当然ですよ、戦後80年も平和で繁栄を謳歌してきたわけですから。逆にこれは素晴らしいことで、この平和をこそ次世代に継承することが我々の世代の責務だと思いますよ。戦争の記憶はしっかりと記録として留め、平和を継承する、これが肝要だと思います。
3、そら80年前に生まれた子供だって高齢者なんだから、既婚者だった世代がみんな鬼籍に入ってんは当たり前だろ。子供世代もいなくなり、孫ひ孫になったときにどこまで「戦没者遺族」として扱うかは議論があるだろうけど。
5代も6代も下ったら今の追悼式典の在り方も変えて行くべきだと思うし、その日は遠くないと思うがな。
4、昭和後半の学校にはまだまだ戦争を経験した先生方がたくさんおられて、特攻隊の生き残りとか、シベリア抑留で片肺がないとか、陸軍中野学校出身の英語の先生もいました。皆さん、ものすごいオーラを持っていました。怖かったですね、人間としての迫力が違いました。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4e4869ae41a4db8efb0834d179f4ccea92a56c1e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]