週明け8日の国債市場で、長期金利の指標である新発10年物国債の利回りが一時1.970%に上昇し、18年半ぶりの高水準となりました。日銀の利上げ継続観測と、政府の積極財政による国債増発懸念が複雑に絡み合い、日本国債が売られています。植田和男日銀総裁は次回の金融政策決定会合で利上げの是非を判断する意向を示しており、政策金利が0.
75%ほどとなる可能性があります。また、令和7年度補正予算案には11.7兆円の国債追加発行が含まれており、政府は債務残高対GDP比の引き下げを強調しましたが、市場の懸念が残っています。長期金利の上昇は住宅ローンの固定金利に影響を与えており、固定型での借り入れや借り換えには重い金利負担が伴うことが懸念されています。

金融政策と財政運営が国債市場に影響を及ぼしています。まず、日銀の利上げ観測が国債売りに繋がっている現状は、金融政策の透明性が求められるところです。政府の「責任ある積極財政」が国債増発懸念を生んでいる以上、財政政策の持続可能性を再考する必要があります。金融機関の資産価値が不安定となるリスクを軽減するため、財政健全化の明確なロードマップを示すことが急務と言えるでしょう。さらに、住宅ローンの固定金利の上昇が消費者心理に与える影響を軽減するため、金融教育を強化し、適切な借り換え支援制度を整備することが望ましいです。
最終的には、不透明な政策運営が市場の信認を失わせることは避けなければならず、経済の基盤を支えるために果敢な政策調整が必要です。数値の温度計である金利を通じて、経済の健康度を適切に測ることができる時代を指向するべきです。
ネットからのコメント
1、早くあげて円高に持っていかないと今までが異常なだけ。住宅ローンが上がるとか知らんがな。リスク承知で金利なんかないレベルで借りてたんだから、1%2%上がったぐらいで返せないなら元から無理な返済計画。リスク嫌って固定で4000くらい組んだが、5年ですでに変動の人より100万以上多く払ってますよ。それでも固定で1%台が異常なだけだと。普通預金預けるだけで2%の時代までとは言わないが早く金利が上がってほしい。
2、アベノミクスをしながら増税するから日本だけおかしな事になっています。世界と同調して経済対策していればとっくにデフレ脱却して緩やかなインフレに持っていき各国との金利差は開かず過度な円安を引き起こさなかったのに。異次元の金融緩和をやりながら消費税増税2回もしてインボイスを導入したりして何がしたかったのか?そのせいで日本だけスタグフレーション(景気が上向いていないのに物価が上がる事)が起こっています。
3、借り入れ金利ばかりクローズアップされるが、預金金利にも焦点を当てるべきです。ここ30年の金利の低さは異常だと思っています。金を預けてもタダみたいな利息。 8%以上の金利を払って住宅ローンを組んでいましたよ。
4、NHKの今月の世論調査で、高市内閣の支持率は高いままだが、責任ある積極財政を良い影響があると、肯定的に捉えているのは27%しかいなかった。17%が悪い影響、42%が特に影響ないという回答で、一般の人にも補正予算に見られるような放漫財政が、円安、債権安、インフレに繋がるという事を理解し始めたのだと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2ab9c5fc2b2f5ef07eeda94f9b3b82db66b11a88,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]