この事件は、米ニュースが報じた中国国家主席習近平の一族の資産隠しに関するもので、ニュースには彼らが蓄えたとされる莫大な財産に対する詳細な調査結果が含まれています。2012年、ブルームバーグ・ニュースが発表した調査では、習氏の家族が中国と香港に約2億7200万ドル以上の資産を保有していると報じられ、その後の調査で一族の総資産が10億ドルを超えている可能性があることが示されました。

この報道が出た後、中国政府はこのニュースへのアクセスを遮断しましたが、ブルームバーグのメディアサイトでは金融端末を通じてのアクセスが続けられました。また、習氏の家族の資産形成には不透明な面が多いことが指摘されました。

習近平一族による資産蓄積の疑惑は、中国社会における著しい格差と不透明さを象徴しています。彼らの利益には、政治的権力に頼った不動産や鉱業への投資、稀有金属の利権獲得などが含まれます。中国国内での情報統制や報道抑制は、こうした資産形成をより不透明にし、エリートと一般市民との間の経済的格差を広げる要因となっています。この構造的問題は、制度的変革を求める声と結びつけて議論されるべきです。

問題解決に向けた具体的な案として、透明性の向上を図るための法律の強化が必要です。第一に、資産開示義務の厳格化により、政治家の資産を公表し透明化すること。

第二に、独立したメディア監視機関の設立により、権力者の不正をチェックする仕組みの構築。第三に、国際的な企業と共同で腐敗防止の措置を講じることで、資産隠しを防ぎ、経済の健全な発展を促すことが求められます。制度改定を行い、社会の透明性を高めることが、中国の未来をより公正で繁栄したものにする鍵となるでしょう。

ネットからのコメント

1、1500億円は想像よりだいぶ少ないという印象だ。とはいえ、日常は使いたい放題だろうから、実際に使えるお金は潤沢なんだろうね。指導者が強欲だから、国民もそうなるよね。お金を稼ぐためには、他国での詐欺や違法行為は構わないという感じですからね。情報制限をするとこうなるから、自民党のやっていることは許せない。オールドメディアの偏向報道も許せない。公平な報道こそがメディアの存在意義だと思う。

2、独裁国家では当たり前。それをひた隠しにして国民を欺いているしそれを放置している国民にも問題があるのだが…。ロシアもそう。プーチンの資産がどれだけあるか国民は知らないし知ろうともしない。黙って黙認しておけば生活が安泰だからだ。

3、中国は共産主義だと言われるが、実際は赤い貴族が支配する権威主義国家である。その赤い、貴族の権力闘争に破れたものが汚職という名の罪で失脚しているのが、実際は支配階層が汚職するのは普通のことなんだ。

4、習近平もいずれ失脚するのが目に見えた記事だった。その時期はわからないが、人間のお金に対する執着信が習近平の親族にもあるとのことである。共産党一極であるゆえに出来る事だと思う。海外に行く多くの中国人富裕層は何らかの手段で不正に得た所得のように思う。早期に中国人の多くがこの不正に対し声を上げ民主化の動きになるよう期待したい。