新幹線の指定席マナーをめぐるトラブルが夏休み期間中に多発している。2024年夏、観光需要の急回復で訪日外国人は約3,687万人に達し、駅や車内の混雑が激化。指定席に無断で座る乗客、通路をふさぐ荷物、注意しても逆ギレされるといった事例がSNSで多数報告されている。とくに「空いてるから座ってもいい」という認識から、席を転々とする無賃乗車も散見され、ある車両では30分以上の押し問答が発生。
公共マナーと制度の隙間が、深刻な混乱を引き起こしている。
「空いてるからいいじゃん」で済む問題ではない。指定席の無断利用や席のたらい回しは、単なるマナー違反ではなく、制度の信頼を損なう行為だ。新幹線は時間通りに、誰もが安心して利用できる公共交通機関であるべきだが、今や“自分さえよければ”の振る舞いがそれを脅かしている。
本質的な問題は、利用者モラルの低下に加え、制度側の“緩さ”にもある。指定席と自由席が同じ改札から入り、車内でのチェック体制も甘い。言語や文化の違いが絡めば、混乱はさらに深まる。
解決策は明快だ。①指定席車両の入場を分離・厳格化し、車両ごとに改札認証を導入すること。②車内巡回とチケット確認をAIカメラやセンサーで効率化すること。③多言語対応の車内案内やマナー啓発の強化と、違反者への罰則強化。
公共交通は善意に頼ってはいけない。ルールなき自由は、結局、誰の自由も守らない。公共の信頼は、厳しさによってこそ守られる。今こそ、制度と意識の両面からの再構築が急務だ。
ネットからのコメント
1、こんなん新幹線に乗れば必ずと言っていいほど目撃しますよ。駅着く直前の放送でおもむろに荷物を持ち車両連結部に移動し、人の乗り降りが終われば再度戻ってきて違う空いてる席にシレっと座ります。車掌さんがやって来てチケット提示を求められ何かを見せ、大声で叫ぶ時もあるしゴネて居座る事もあります。アジア系の方かなと思ってると普通に日本人だったって何度もあります。本当にモラルない人を見ると悲しくなりますね。
2、空いていれば座っていいと思った。常識が無いのか、とぼけているのか判りませんが、日本人のモラル低下が著しく情け無いですね。
性善説が通用しなくなりましたよね。もっとしっかり検札を実施して、不正乗車を防止しないといけないですね。
3、指定席の空席を転々とするなど、指定席券を持っていればそんな事をする必要はない。そういう客は車掌が見つけ次第、指定席料金を徴収すれば良いだけの話だ。それと新幹線も特急列車も「指定席車」という表示をもっと明確にして欲しい。予約せずに知らん顔して指定席に座っている輩はまあまあいる。それとその表示は英語も併記する必要がある。
4、自分は正しいと信じて止まないビジネスマンもいますね。通路側に席を取り、机を出してずっとパソコンをパチパチ。その音が地味に不快だし、画面側に顔を向けると悪い気がして落ち着かないし、何よりトイレに行きづらい!先日は荷物を足元に置いていて、完全に出入りをブロックされました。自己中と思っていないあたりが一番タチが悪い気がします。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8b4b5c674dc6ac13b5605c030cb056c70f9fde83,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]