2025年の首都圏の中学入試で、新設校である開智所沢中等教育学校が総志願者数で栄東を上回ったと報じられましたが、これは「学園グループ共通サブスク入試」によるものです。この制度では、受験料2万円で開智グループの5校を何度でも受験可能で、志願者数は各校に併願でカウントされるため数が膨らみました。この慣行は学校の評価を実際以上に見せ、結果として公正な意見を妨げる恐れがあります。

このような数字の操作は、誤解を招きやすいものですので、メディアは報道前に背景を精査すべきです。

報道に対する今回の分析を踏まえ、多くの問題が露呈しました。まず、志願者数を膨らませる手法は受験制度の透明性を損ねています。一見、制度の魅力に見えるかもしれませんが、これを利用している教育機関が正当な評価を受けることは難しいです。また、メディアがこれに乗じて影響力を行使することは、受験者やその保護者に混乱を与える可能性が高いです。このような問題を解決するためには、まず教育機関は志願者数のカウント方法を透明化し、公正な情報を提供する必要があります。次に、メディアは報じる内容の正確性を高め、教育における数値の意義を検証する姿勢を持たなければなりません。さらに、保護者や受験生には、学校選びにおいて実際の教育環境を重視し、数字に振り回されないよう促す教育が求められます。

教育の現場と情報の流通の健全化を図ることが、最終的に全ての関係者に利益をもたらすでしょう。数字の裏に潜む真実を見抜くことが、求められています。

ネットからのコメント

1、いつも思うけど、一万人前後の受験者数に対し、第一志望の子は何人いるんだろう？そして、合格者のほとんどが蹴るのを分かっているのに、毎年入学者が常に一定に保たれるのは学校側の読みがものすごいよね。もちろん補欠合格の制度なりを使って人数調整しているのは分かるけど、それでも一万人受験を捌いて、入学者の人数調整するってとても大変だと思う。受験料を払っているとは言え、受験者及び保護者はお試し受験をさせてくれることにもっと感謝した方がいいと思っている。

2、過去問を販売している、声の教育社の三谷さんという方によると、これだけ話題を集めても、開智所沢は、二月後半まで繰り上げが止まらず、岩槻の本校は定員割れとのこと。親御さん達は意外と冷静に実情を判断しているのかも、と感じました。受験生の皆さんに良き縁のある中学校がありますことを祈念しています。

3、開智の出身者ですが、個人的にはオススメしません。

学力は高いし、大学の合格実績も申し分無いかもしれませんが合格実績は上積みの人達が複数の早慶上理やMARCHの合格を取っているだけです。また、勉強勉強で男女比もバランスが悪く青春とは言えない環境です。勿論、学生時代の勉強は大切ですが、同偏差値程度の高校で勉強と合わせて部活動やイベント等にも力を入れている学校の方が魅力的だと思います。

4、神奈川に住んでいた頃、子供が中学受験で塾に通っていたけど、殆どの生徒に本番2月前に県外受験を勧めてくる。そこで一番勧められるのが栄東だった。皆んなが受けるから、当日も心強いですよと言われ、殆どの生徒が受けていた。ちなみに第一志望校にしている子は一人もいない。東京、神奈川でアクセスが良くて、会場確保できる学校なので塾も勧めやすいのだと思う。親も塾の偏差値より進学率の高さと校風で選んでいるので、日本一と言われても実際の進路関係ないかなと思う。