JR西日本の倉坂昇治社長は20日、大阪市内で会見を行い、北陸新幹線の延伸ルートについて「小浜~京都ルートが望ましい」と発言しました。これは、参院選の京都選挙区で「米原ルート」の再検討を公約に掲げた維新の新実彰平氏のトップ当選により、「米原ルート」の考えを再評価する動きが出ている中でのものです。この結果を受け、自民党の西田昌司参院議員は国交省に「米原ルート」の再検証を要請。
大阪府も別に国交省へ「米原ルート」も含めた比較検討の要望をしました。しかし、倉坂社長は「沿線の自治体が望む形で、関西と北陸が直通で結ばれることが新幹線の真価である」と述べ、現状の検証には否定的な姿勢を示しました。
この問題では、数々の利害が渦巻く中での政治的な駆け引きが続いています。国の大きなプロジェクトであり、関わる各自治体や政治勢力の間での利害調整が欠かせません。この状況は、明確で一貫した地域発展のビジョンが欠如していることを示すものとなっています。交通の要、そして地域の経済を活性化させるべき新幹線のルート選定が政治色に染められていることは、公共の利益を損なう恐れがあります。実際、地域住民や長期的な地域発展を軽視した判断が下される可能性も考えられます。1つには、地域の声を充分に反映させるため、独立した専門家によるルート評価を実施すること。
さらに、透明性の高いプロセスを通じた、利害関係者全員参加の討論を行うこと。そして、経済的な発展だけでなく、環境面や社会的影響も包括的に評価すること―これらの対策が必要です。公共の交通インフラがただの政治の道具と化さないよう、早急な対策が求められています。
ネットからのコメント
1、JR西は1円も出さないばかりか、事業でも赤字が出れば補填してもらえる特権的な立場にいるのに、口を出すとはどんな理由でしょうかね。口を出したいのなら、まず、建設費を少しでも負担してから言ってもらいたいですね。
2、本当にその通り。整備新幹線は地域からの請願事業ですが、当の滋賀県と福井県が望んでいない時点で既に前提が破綻している。東海道新幹線への乗り入れもJR東海が困難と示しているので、米原に繋いだ所で乗換駅が敦賀から変わるだけ。米原ルートを作る意味はないし、実現不可能だ。
3、JR西日本は米原ルートを望んでいないのかもしれないが、京都府市民と大半の国民は小浜・京都ルートを望んでいない。つまりJR西日本は、自腹で小浜・新大阪直通ルートでの北陸新幹線の延伸をするか、延伸自体を断念して永久に敦賀止まりになる覚悟しなくちゃいけないということだ。
4、どうせ作るなら湖西ルートがいい。京都と大阪から北陸まで最短距離で結べて、湖西線の改良と改軌で並行在来線問題もなくなる。堅田か近江今津に駅を設置すれば湖西地域の振興策にもなる。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e9bd780a9d27fd91d359f5cc2f136ed5c479da5b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]