フリーアナウンサーの古舘伊知郎が20日にTBS系「ゴゴスマ」で、左手にハンディキャップを持ちながら活躍する県岐阜商の横山温大選手について「素晴らしい」と称賛。一方で、甲子園の感動や美談に過度な期待を抱くことへの警鐘も鳴らした。この日は県岐阜商の活躍が特集されたが、古舘は「高校生に過度の負担がかかっている」との懸念を述べ、ルールや運営の見直しを主張した。
試合時間の厳しさや、主催者の朝日新聞と高野連に対し、時代に応じた改善を求めた。
古舘伊知郎の指摘は核心を突いている。高校野球が感動と美談への過剰な期待に囲まれている現状は、選手たちに大きな負担を強いる制度の欠陥と言えよう。特に夏場の過酷な環境で高校生に戦わせるルールには、競技者の健康と安全を軽視した問題が潜む。背景には、長年にわたって続けられてきた大会の伝統があるが、これが時代に取り残されつつあるのは否めない。そこで考えるべき解決策として、試合時間帯の柔軟な調整、選手の健康管理の強化、そして社会全体としての価値観の転換がある。高校スポーツは確かに感動を生むが、それ以上に選手たちの成長と体験が本質であるべきだ。彼らに過負荷を与え、物語を無理に美化することによって失われるものが何であるか、我々は今一度考える必要がある。
これを契機に、無理難題を課すことなく、青春そのものを純粋に見つめる視点を取り戻したい。
ネットからのコメント
1、古舘さん、よく言ったなと感心しました。私も高校野球も好きですし球児の頑張りに水を差したい訳ではありませんが、まずあまりにこの番組で県立岐阜商業を取り上げ過ぎている事に疑問を持ちました。左手にハンデを持つ横山選手には私も頑張って欲しいと思いますしそこは皆さんと同じ気持ちですが、まだ勝ち進んで対戦相手もいる中で取り上げ過ぎじゃないか?と思いました。これでまた甲子園では県岐商の時だけ声は大きくなり対戦相手は敵役扱いみたいになります。全試合が終わってからやったらいいのでは?そして古館さんが大事な問題提起をしたのに思いっきりスルーでしたね。「水を差さないでください」と言わんばかりに。そして「やっぱり汗と涙があればいいですね」で締めるというストーリー優先な進行に。報道番組ですよね?TBSだからとかは言いたくありませんが、何かなぁと思いましたね。
2、同じようなこと思っていました。障害があって頑張ってるのは確かに凄いことですけどそこばかり焦点を当てて感動させようとするのは某局の24時間テレビのように感じてしまい抵抗ありました。
それをSNSにあげて感動しました!って政治家が利用してるのも本当にうんざり。障害あろうがなかろうが、家族に不幸があろうがなかろうが、みんな頑張って甲子園まできたんだからフェアに応援したい。
3、甲子園も箱根駅伝も無理に感動させようとしていて、その部分には嫌悪感を抱きます。あくまで紹介ならいいですが、それを超えてドラマを仕立て上げているのは報道の枠を超えている気がします。あくまで事実だけを知りたいです。それだけでも素晴らしいコンテンツだと思います。
4、横山選手に注目しすぎだよね。毎試合毎試合。「右手で補球して、グローブを持ち替えて右手で返球します」とか、「バッティングの際は・・・」とかアナウンサーがベラベラ話している。選手自身は自分がフォーカスされるより、チームがフォーカスされ、勝利されることを望んでいるんじゃないの?ハンデキャップを持っていようがいまいが、フィールドに出たら同じルールの中で戦うんだから、全選手、フラットに実況しておけば良い。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/87f866e5049ce15d0702506a53d7acc968ea9f07,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]