2023年10月13日、政府は「乾田直播」と称する田植え不要のコメ栽培方法への普及支援に乗り出す方針を発表しました。これは、水を抜いた田んぼに直接種もみをまく方式で、従来の苗作りや田植えの手間を省き、コストを削減できる農法です。政府は2027年度の水田直接支払制度見直しを機に、この栽培方法を支援の対象とし、補助金を提供する考えです。
乾田直播は全国で1万9678ヘクタール(2023年産)で採用されていますが、全国のコメ栽培面積に占める割合は約1.5%のみです。この方法の普及が進めば、規模拡大や温室効果ガス削減につながる可能性があります。
この新しいコメ栽培を支援する政策は、その革新性や環境への配慮に期待が寄せられるものの、実際の成果には課題も残されている。まず、補助金支給の詳細が未定であるため、制度設計が不透明であることが問題です。この点に関しては、透明性のある仕組みの設計が求められます。また、乾田直播が農業法人を中心に広まる背景には、法人化されていない農家が取り残されがちである実態が浮かび上がります。この均衡を保つため、地域レベルでの農家支援が不可欠です。さらに、国土の広さや気候条件によってこの農法が適切でない地域が存在するため、地域別の農業戦略を立てる必要があります。
これらの観点を踏まえた解決策の実施が求められるでしょう。政府が掲げる政策が広く実を結ぶためには、制度の正確な運用と地域ごとの特性を踏まえたアプローチが鍵となります。
ネットからのコメント
1、乾田直播栽培が労力を掛けずにできるっていうのは、あまり正確ではないかな育苗が不要であることと、移植栽培の田植にくらべて直播作業は高速なことで、それらの時間分は時短になるものの、播種前の均平作業と雑草対策に時間を食うのでそれほど労働時間を大きく削減できるわけではないなぜ大規模法人で取り組んでいるかと言えば、直播作業は移植栽培や湛水直播よりも早い時期に行うので、組み合わせて作業を分散して限られた労働力で大規模をカバーするためそこのところの認識がちょっと違う
2、我が家は作業をずらす為に以前から乾田直播やっているけど ちゃんと理解した上で支援すると言ってるのかな?まずは全ての田んぼで出来る訳ではないということ。日本の田んぼはどうしても乾きが悪い土地があり しっかり乾ききる土地でないと撒けない。また田植えと異なり トラクターに付ける作業機が余計に必要になる。
少なくても天地返しするプラウと田んぼの高さを平均的にするため(水のかかりを均一にする)レベラー、あとは直播きするためのシーダー、大きさにもよるが今ならプラウとレベラーだけでも1,000万円。撒く時は乾田だがアメリカなどと異なり結局は水田として水が必要となるし、田植えよりも乾いてる期間が長いため草が生えやすく除草剤の回数は増える。乾田直播、田植えどちらにもメリットもデメリットもあるから 偏った補助ではなく、お米価格の最低保証の方が安心して経費を見越せるんだが
3、乾田直播なんて、新しい手法ではなく、収量が上がらず草ボーボーになるから、先人が失敗して諦めてきた方法ですやん。機械メーカーは儲かるが、生産者には大したメリットはなく、収量を上げることにも役立たないのに、誰かの口車に乗せられた何も知らない役人のやりそうなことです。そんなことより今何が必要か、もっと実際的なことに投資することの方が10000倍くらい大切です。
4、単純に所得補償でいいと思う。大規模化出来ない地域も絶対あるし、その人たちが離農すると結局大規模化した所に負担が回ってくる。
水は上から下にしか流れないからね、乾田が何で普及しないか、よく考えたらわかるでしょ、大型圃場でしか出来ない、大型機械が必要、収量が落ちる、除草剤などの経費が増える。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ecf64bea5e4c0afaaf4862cb63995b084d4012a3,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]