イギリスの移民政策が深刻な課題に直面しています。2025年、スターマー首相は非EU国からの低技能移民受け入れが労働市場を歪めたと認め、その結果、移民政策の失敗を公式に表明しました。新たな政策では市民権取得の厳格化、一部ビザの発給停止で新たな移民の流入を抑えようとしています。しかし、介護職を含む多くの分野で外国人労働者が不足しており、人手不足が深刻化。

さらに、移民関連の生活保護費が急増し、月に20億ポンドを超える支出が国の財政を圧迫。難民受け入れ地域も増加する負担に苦しんでいます。自治体は支援費不足で破産寸前で、一部の難民はテント生活を余儀なくされています。EU離脱とその後の政策がもたらす影響は予想以上に広範かつ深刻で、社会全体に波及しています。

この状況を鑑みると、イギリスの移民政策は数年前のEU離脱を挟んで、大きな転機を迎えています。政策の失策が引き起こす問題は一つではありませんが、まず現状からの大転換にもっと迅速に対応すべきであったことは否めません。労働市場を歪めた原因の一つは、移民に頼る経済構造と言えます。政策の欠陥として、移民の受け入れ基準や選別があまりにも緩やかだったことが挙げられ、これが公共サービスへの負荷を招いています。

これに対する解決策として、まず労働者不足を国内の潜在的労働力で補完する施策が必要です。次に、移民の社会統合を進めるための教育制度の整備、特に言語や文化に対する適切な支援が不可欠です。また、EUとの関係修復も視野に入れ、労働力の多様性を再考することが急務です。経済のグローバル化において、国民の安心を犠牲にしてはなりません。移民問題は、どの社会でも多様性と調和を同時に推進しなければならないという厳しい教訓を私たちに与えています。

ネットからのコメント

1、これって、今の日本にとっても決して他人事ではありません。 今のままでは近い将来の日本がイギリスと同じような構図になるのは明らかです。 歴代政権は欧州の失敗例から何も学ぶことなく、外国人労働者を受け入れることばかりに心血を注いできましたが、そろそろ対策を考えないと、本当にイギリスの二の舞いを演じることになりかねません。

2、イギリスの移民問題をめぐる混乱を見ていると、労働力不足や制度設計の失敗だけでなく、「言語」と「文化」が社会統合の基盤であるという現実を改めて突きつけられる。

生成AIや同時翻訳の進化によって、いずれ語学力の実用的な壁は低くなっていくのかもしれない。しかし、社会に溶け込むために必要なのは単なる意思疎通の技術だけではない。生活習慣や価値観、公共意識といった「文化」への理解と敬意が伴わなければ、摩擦は解消されない。結局のところ、移民はどうあれ、受け入れ先の文化を尊重できなければ、語学力の有無に関係なく、今後も厳しい目が向けられ続けるでしょう。

3、移民や外国から人を呼び寄せるなら、最低限日本国籍取得して、10年とかは生活保護の申請は一切受け付けないとかの誓約をつけるべきでは？批判もされると思うけど、実際に入国してすぐに不当に生活保護を受給している人がいる以上、制限は必要だと思う。

4、西洋の没落というけれど、EUも移民政策で失敗しドイツもメルケル時代に大量に移民を受け入れドイツ国民も寛大に迎え入れていたが、生活保護も手厚くしていた為、結果的に国民にそのつけがきたので政策転換した経緯があり、米国は今後第三世界からの移民は受け入れないと言っているし、日本はまだ立て直しがきくので、ここで誤った政策を取らず、世界の失敗を外国人政策にきちんと生かしてほしい。