【事件概要】
2025年夏の高校野球大会(第107回全国高等学校野球選手権大会)は、異常気象による猛暑への対策として、昨年に続き午前・夕方に分けた「二部制」を導入。8月5日から10日までの1回戦・2回戦の大部分で、朝8時と夕方16時15分からの試合開催が予定され、夜間試合も含まれる。
試合の時間短縮や応援団の暑さ対策も実施。一方、冷風機や扇風機のレンタルが困難な地方球場では対策が追いつかず、地方大会の開催にも深刻な課題が浮き彫りになっている。
【コメント】
炎天下での高校野球開催が「当たり前」とされる現状は、もはや異常だ。気温40度が珍しくない時代に、未だ夏の甲子園を強行し、地方大会では冷風機の取り合いまで発生しているという実態は、命より伝統を優先している証左に他ならない。問題の根本は、制度設計が「夏に高校野球をやる前提」で固定化されていることにある。変化に適応できない組織が、選手や観客にリスクを強いる構造は、極めて不健全だ。
解決策として、①開催時期の春または秋へのシフト、②ドーム球場や冷房完備施設の活用、③試合数削減や7回制の本格導入などが現実的で即効性のある施策である。これらの抜本的見直しなくして、安全な大会運営は成立しない。
伝統とは「守るもの」でなく「変える覚悟を持つもの」だ。選手の命を代償に成り立つ感動に、正義などない。真に未来ある高校野球を望むなら、今こそ“勇気ある変化”が必要である。
ネットからのコメント
1、正直ここ最近の暑さまで来ると、今まで通り騙し騙しやるというのは危険すぎる。球児たちは子供の頃から甲子園というブランドにある意味洗脳されているからやりたいというだろうけど、本当にそれでいいのか大人がきちんと考えて上げるべきだろう。あとは行きたくもないのに応援に駆り出される学生が一番かわいそう。自由参加といいながら、無言の圧力がある学校もあるだろうし。
2、ぱっと見小手先の工夫で逃げ切ろうとしている感。ただおそらくこの気温上昇は今後も続いていくだろうから、どこかで悲劇的な事故が起こる日はやってくるだろう。
抜本的な改革はそれを迎えてからかな。
3、昼間は京セラドーム、夕方からは甲子園で試合を行う二拠点実施をしたらどうだろうか。甲子園への憧れがあるのは分かるけど、夏のこの暑さを考えたらドーム球場か東北、北海道での実施の方が良いのではと思ってしまう。
4、この環境は甲子園大会でもいつか最悪の事態が起きると思う。それは2部にしても7回にしても避けられないように思います。予選10月甲子園大会11月など開催期間をずらすか場所を変えるなど仕組みではなく環境を変えるしか無くなってきてると思う。人が動けばリスクは伴うがそもそも運営側が生徒や応援団の命の不安を抱えながら開催すること事態本質とは乖離している。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/536f551e7c77d9191a8bd5b9af4155d13a1f8d67,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]