米軍は中東地域に数千人規模の海兵隊員と海軍兵士を追加派遣する予定であることが20日報じられた。現在中東に駐留する約5万人の米軍に加え、新たに2個海兵遠征部隊が派遣される。この部隊は「ボクサー」強襲揚陸艦や随伴軍艦とともに3週間早く米西海岸を出発予定だが、具体的な役割は公表されていない。当局者によれば、イラン本土への派遣は決定されていないが、同地域で軍事作戦を遂行する能力が強化されるという意図がある。一方、ホワイトハウスや国防総省は詳細なコメントに応じておらず、政策の方向性や目的への疑問は残っている。

このニュースに対し、次のような意見を表明します。
この一連の動きは、中東における米国の軍事的プレゼンスの強化を象徴するものですが、果たしてそれが必要不可欠であるかは極めて疑問です。米軍の中東駐留人数はすでに約5万人であり、この規模の増強が地域の安定に寄与するのか、あるいは逆に緊張を悪化させることになるのか、慎重に分析する必要があります。
同時に、派遣理由が明確でない点は、透明性と説明責任という民主主義の基本原則に背いています。そして、トランプ大統領の発言にある、記者への情報非開示方針は、国家安全保障を盾にした情報統制という不健全な政治手法の一端を覗かせています。
根幹問題は、米国の外交及び軍事政策が、国際的な問題解決ではなく、自己利益のため動いている可能性がある点です。制度としての国防総省や政府は、対話と透明性を基盤とする指針を再構築すべきです。
解決策としてまず求められるのは、派遣目的とその成果目標を明確化し、それを議会及び国民に説明するプロセスの透明化。次に、中東の地域関係国との協議を通じた国際的な対話促進。最後に、軍事以外の方法で安全保障を支援する手段の検討です。それこそが信頼性あるリーダーシップの在り方です。
力の象徴である軍事増強は、時として脆弱さの裏返しに過ぎません。真に尊敬される国家は、力だけでなく、融和と対話を実現する能力を示せる国であるべきです。
ネットからのコメント
1、アメリカではベトナム戦争への介入が泥沼化した反省から、議会の宣戦布告権を取り戻すために1973年に「戦争権限法」が制定されました。
この法律では、派遣開始から48時間以内に議会へ報告すること、および議会による事後の承認や宣戦布告が得られない場合は、原則として60日以内(撤退のための30日間の延長を含む最大90日間)に部隊を撤退させることが義務付けられています。しかし、今回も「差し迫った脅威」を理由に、議会の事前承認なしで部隊を派遣し、事後報告で済ませるのでしょう。トランプ大統領は、ほとんどの重要施策を大統領権限で行っており、司法の決断があるまでは、有効なものとして既成事実を積み重ねる手法をとっています。これは国際法違反を重ねるイスラエルの手法と同じです。これでも民主主義国家といえるのでしょうか。
2、アメリカは自国のエネルギー供給力が圧倒的に強いから、原油高になっても他国ほどは致命傷になりにくい。だが大半の国はそうではない。中東で軍事緊張をさらに煽れば、原油価格は跳ね上がり、燃料費も物流費も電気代も連鎖的に上がって各国経済は深刻な打撃を受ける。結局、犠牲になるのは世界の普通の国民だ。イスラエルとアメリカの強硬姿勢を止められなければ、世界経済は本当に持たなくなる。
3、イランに許可されてホルムズ海峡を航行する民間船をアメリカが阻止することになることを危惧します。アメリカとイスラエルが戦闘を停止する以外には海峡の安全航行はありません。海兵隊を派遣し上陸作戦から地上戦に移行して戦争が長期化することは絶対に避けなければなりません。日本も停戦のための国際協調に貢献してほしいです。
4、ホルムズ海峡が、米海兵隊と革命防衛隊が直接殺し合う「最前線の戦場」になることが確定しました。こんな海域に、ロイズの保険が下りる民間タンカーが近づけるはずがありません。日本への原油供給ラインは数年単位で切断される可能性が極めて高いです。想定できる最も過酷で泥沼化する「長期戦」へと明確に舵を切りました。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5536b9e68f57dfad34b2c3cfe94e243cf15744de,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]