日本銀行の植田和男総裁は長期金利の急上昇に対応する姿勢を表明した。9日に行われた衆院予算委員会で、彼は現行の長期金利の動向が「やや速い」ペースで上昇していることに言及し、例外的状況下で国債の買い入れを増額する考えを示した。債券市場では、新発10年債利回りが1.97%に達し、これは2007年以来の高水準。総裁は、利上げで金融緩和の度合いを調整する方針を示し、金融政策決定会合に向けて情報収集を進める意向を述べた。
内外の経済環境に大きな変化がなければ政策金利の引き上げが予想される。

このような金融政策の対応と金利上昇に対する対策は、日銀の市場運営と経済の健全性に対する責任感の欠如を明らかにしています。まず、日銀が市場の急激な動きに依存する政策決定姿勢は問題です。例外的状況とされる金利の急上昇に備える明確な指針が欠如しています。また、現在の政策が長期的に安定的に経済を支えるための基盤を提供していないこと、植田総裁の発言が市場に不必要な混乱をもたらす可能性があることも不安材料です。
解決策としては、以下の提案をします。1つ目は、日銀は市場に対する透明性を維持しつつ、金利上昇に対する具体的な対策を事前に示すべきです。2つ目として、経済専門家との連携を強化することで、多面的な視野で経済の動向に対応すべきです。
3つ目は、財政拡張と金融政策の調整を慎重に進め、市場への過度な刺激を防ぐことです。
これらの課題に真摯に向き合わずにいると、日本の経済には長期的な不安定化が避けられないという痛切な現実に直面することになるでしょう。この問題を解決するために強い意志と実行力が必要です。
ネットからのコメント
1、もしかすると日銀は国債買入を増やすと言うのではと危惧していたのですがやはりそうなりますか。確かに金利の上がり方は早いですが異常と言う程では無いのでは。もしも国債買入を増やすと日本売りとなり為替安が一気に進みそうです。為替介入して抑える事が出来るかどうか気になります。
2、長期金利の上昇というより「国債価格の暴落」か。インフレ率が2%・2年以上続いているのに政策金利は0.5%から上げるのにもひと悶着。長期金利の方が実態を表しているとも。以前も日銀の国債買入の減額をしただけで金利が上昇し、買入額の減額ペースを緩やかにせざるを得なかった。今回また減額ペースの緩和をすれば、以前の異次元緩和に逆戻りか。株のETFもそうですが一度異常な政策をとると「正常化・健全化」に数倍の期間がかかる。
いやもう戻れないかもしれませんね。
3、高市さんの「無責任な積極財政」で補正予算で前年の補正予算より5兆円も多い11.7兆円の国債を発行したため、植田さんはその尻拭いで大変なことになっている。長期金利の上昇を防ぐために日銀が国債の買い入れを増額すれば、円安に動き、物価高を引きおこすことは明らかな事。結局は高市さんが「無責任な積極財政」を方向転換しない限り、マーケットは高市さんにNOを突き付けることになる。
4、今日のロイターの記事で佐々木融氏が『筆者が来年最も懸念するのは、日銀にイールドカーブ・コントロール(YCC)政策再導入のプレッシャーがかかることだ。実体経済の変化に目を向けず、長期金利の上昇を「投機筋」のせいにして、日銀に国債購入の再増額、あるいは一定レベル以上への上昇を阻止する政策を再び導入させるようなことがあれば、円は大きく下落することになるだろう。』と書いているが、まさか記事の出たその日にこんな報道がされるのはなかなかに感慨深いですね。もちろん正式なYCCという訳ではないですけど、過度に金利をコントロールする姿勢を見せると佐々木氏の懸念通りになりそうかも、なんて思うのです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9fea3092bcd8fca31f43ef6ee99c171020f91da6,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]