南シナ海で12日、フィリピン漁船約20隻が中国海警局などの船から放水砲を用いた妨害行為を受け、漁師3人が負傷、漁船2隻が大きな損害を受けました。フィリピン沿岸警備隊も救助に向かう途中、中国船から急接近されるなどの妨害を受けました。この一帯はフィリピンの排他的経済水域内に位置しており、フィリピン側は「無実の漁民の命を危険にさらした」として中国を非難。

対して、中国はフィリピンの挑発行為に対する正当な措置と主張しています。

この事件には批判が相応しいです。南シナ海を舞台とした今回の事態は、単なる漁業紛争を超えて、地域の安定と国際法秩序を揺るがす深刻な問題を露呈しています。中国船による高圧放水とフィリピン漁船への妨害行為は、明らかに過剰で無用な攻撃と評価されるべきです。この行動は、国家間の衝突を助長し、南シナ海における緊張を高める要因となっています。

この問題の本質は、南シナ海に対する領有権の主張と国際法の無視にあります。国際社会はこの紛争地域の現実を直視し、対話と協調を通じた関係の改善に努めるべきです。

具体的な解決策として、国際海洋法に基づく第三者調停を強化し、実効的な観察機関の設置を提案します。また、当事国間で協議の場を増やし、直接的な衝突を避けるためのガイドラインを策定することが急務です。

国境を越えた協力体制を構築し、共通の漁業管理計画を導入することで、互いの利益を尊重しつつ持続可能な利用を目指すべきです。

必要なのは、国際法に基づく正当な手続きを通じた平和的解決です。力による強制が正当化されることはなく、共存と対話による未来の構築こそが、真の国益を実現する道です。

ネットからのコメント

1、国際的にそこはフィリピンの領海だとされてる所へ中国船が侵入し放水で追い払い他国の人間に怪我まで負わせてる事こそ挑発に他ならない。中国の身勝手により周辺国は度々被害を受けている。中国の蛮行は決して放置してはいけない問題です。中国の領土欲をどうにかしなければほんとにいつ戦争に発展してもおかしくはない。いい加減役に立たない国連の代わりとなる国際組織を作らないとダメでしょう。今の国連という組織には平和の維持も戦争を起こさせない機能もまるで存在しない。ロシアの侵略戦争を止められないとなれば中国だって止められないのは明らか。常任理事国制度をほんと見直さないとただ会議をするだけの集会場じゃないか。国連職員は危機感まるで覚えないんでしょうか？　中国が侵略戦争し常任理事国の半分以上が戦争をやらかすまで自分達の存在意義思い出さないのか？　ほんとがっかりさせられてばかりだよ国連には。

2、「フィリピンの船が挑発行為を行った」と中国は主張しているけど、非武装の漁船がどのような挑発行為が出来るんでしょうか中国さんは？ 民間人の漁船に対しても挑発行為を主張する中国の過剰反応を見れば明らかに正当性を著しく欠いた行いとしか思えません。 このような中国の思い上がりが招く対立と緊張が中国の増長を感じる。 他国の領土領海を一方的に中国のものと主張しての侵略行為は間違いなく世界の平和と安定に逆行する蛮行。 フィリピンの南沙諸島海域内に軍事施設を建造して領有権を主張するやり方で次は日本の尖閣諸島に上陸→軍事施設建造して領有権を主張、後に台湾に対して軍事進攻して武力で制圧するのが中国の習近平国家主席就任30周年に行う成果のスケジュール。 中国が日本に対する批判と圧力を強める理由がまさにソレ。 図らずも存立危機事態の発言が中国の覇業を阻む障害になっている事に対する面子の現れ。

3、「一帯一路」は中国の利益にしかならないと分かり、イタリアも離脱しました。戦狼外交では無駄に中国包囲網の形成を促進させました。

今、中国に友好的な国も、多くは金の切れ目が縁の切れ目と思っているのでしょう。経済が停滞に向かっている中国の将来は、国際的孤立と衰退しかないのでしょうね。

4、「フィリピンの船が挑発行為を行ったため警告し、追い払った」言い訳も見苦しいし、そもそもフィリピンの排他的経済水域に入って問題起こして謝罪もない。例えるなら「人んちの庭に勝手に入って怒られたから殴って追い払った」と言っているのと一緒