肥薩おれんじ鉄道は、鹿児島本線の八代駅〜川内駅間を引き継ぎ、2004年に開業した第三セクター鉄道です。しかし現在、運転士が不足しており、8月1日から上り下り合わせて18本の列車が運休する非常事態に陥っています。必要な運転士は37名ですが、現状では27名しかおらず、10名の不足が原因です。原因は予期せぬ退職の重なりと、他交通事業者への転職の増加とされています。
この不足により、観光列車「おれんじ食堂」も運休中です。人材確保に全力を注いでおり、高校生採用の強化を図っていますが、解決には時間を要すると見込まれています。
運転士不足が深刻化するローカル鉄道の問題は、肥薩おれんじ鉄道だけでなく、全国的に広がっている社会問題です。交通機関が地域社会にとって重要な生活基盤であることを考慮すると、現在の運転士不足は異常事態と言わざるを得ません。この問題の背景には、長期的な人材計画の欠如や若者の交通業界への志願者の減少があります。さらに競争激化で転職が進み、運転士不足を引き起こしました。解決に向けては、まず待遇改善や魅力的なキャリアパスの提示、地域社会との連携による積極的な人材育成が必要です。次に、国や自治体が支援する形での広報活動や、教育機関との連携による若者の職業教育の推進も重要です。
最後に、働き方改革を図り、運転士一人当たりの労働負荷軽減も検討すべきです。地域の足である鉄道を守る努力は、ただ鉄道会社だけでなく、地域社会と一体となって進めていくべき問題であり、そのための意識改革がこの地域の未来を明るくする鍵となるでしょう。
ネットからのコメント
1、運転士に限らずどの業界も給料が安すぎるから人が集まらない。いくらAI技術が進んでもまだこの辺りを置き換えるのは難しい。かといって若い人たちを呼び込もうとしてもわざわざキツイ職は選ばない。JRからの出向も本体がきつくて手放さないから新規の採用がない。自身も経験者だけど、地域に貢献出来て子供達のヒーローになれる素晴らしい職だと思います。でも、食べていけないならなれないですよね。
2、運転士の給料を上げるしかない。鉄道従事者の給料が安すぎる。安全に気を遣う仕事に見合う見合っていないから人が集まらない。地方鉄道の場合、存続を前提とすれば民営から公営の移管しかない。道路と同じく民でやれない事を公が行う。鉄道の公営事業化は大きくクローズアップされると予想する。
3、大手私鉄で乗務してた人の中途面接をしたことがあるが、乗務員にするため高卒を大量採用してるけど半年、1年経たずに半分近くが辞めてしまうとのこと。勤務が不規則なこともあるが、キツイ、辛いのは人身事故に遭遇することなんだそう。それでメンタルやられて退職も多いようです。その人もそれで半年経たずに辞めてました。20歳前後の若い人にはこういうことにこれから何度も遭遇するかもって思うと辞めようてなるようです。あと、どこの企業も氷河期世代の採用を絞りまくったのが、今になって響いてるのかと。
4、やはり運転手は給料が安いっていうのが続いてしまったからね。憧れの職業ではあるけど、生活していくのに難しいからね。実際、地方のあるバス会社は給料を半分以下にした上に、不満な社員を解雇していったが、安い給料で雇いたくても、1年中募集している状態である。やはり、失われた30年はこれから重くのしかかってくる、それも地方に!
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/0a890164c7aadf8b592a9a4f91c3abbe0484a6d0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]