加藤和人さんは、突然の父・正雄さんの逝去に直面し、家族葬を選びました。父は年金月23万円で、妻と共に穏やかに生活していましたが、高齢の母のショックを考慮し、近親者だけで葬儀を行いました。しかし、後に近所の人々や親戚が葬儀に出られなかったことを残念に思い、多くの訪問者が続きました。遺品整理中には、500万円が記載された通帳が見つかり、加藤さんはもっと多くの人が集まる葬儀を望んでいたかもしれないと悔いることになりました。

最終的に、家族葬が合理的かつ負担が少ない選択であったが、予期しない訪問や対応で費用や手間がかかり、後悔の念が残りました。

突然の喪失に直面した加藤さんの苦悩には、深い理解を寄せることができます。父親の急逝はいまだ受け入れ難いものであり、その場で最善と思われた選択が結果的に悔恨を生むこともあります。遺品の通帳が持つ意味を考え、自責感から逃れられず、痛みは容易に消え去りません。同様に、私自身が親を失った経験があり、葬儀の決定には簡単ではない感情が絡むことを身をもって知っています。しかし、今回の出来事を通じて学ぶことがあります。葬儀の形に正解はないこと、遺族の気持ちに寄り添うことが大切であることです。ここからはじまる新しい日常を前に、父との思い出を大切に抱き、日々の中に小さな喜びを見つけることが、最善の道となるかもしれません。

ネットからのコメント

1、うちの父が亡くなった時も家族葬にした。友人知人からも参列したいという連絡があったが、故人の希望なのでと丁重にお断りした。後日、実家にお参りに来ていただき、母と思い出話しをゆっくりできて特に問題なかったよ。まずは日頃から万が一の場合どうするのかをちゃんと話し合うことだと思う。

2、冠婚葬祭を盛大に行うのは昔の話しであり、何かと負担が大きい現役世代は、親戚など高齢者の意見より自分達を優先すべきです。自分も親が亡くなった時は、互助会を無視して火葬式にすると伝えています。このように、亡くなった人より遺された人の方が大事だと思います。

3、考え方は色々あるだろうと思います。家族葬は家族葬のメリットがあり捉え方の問題でしょう。生前に故人が懇意にしていた方々や親類関係で連絡先が分かる場合は極力、逝去通知を怠らなければ良い。その際に葬儀は家族葬で行う旨を記載すれば良いのであって、遠方で急な参列が困難な場合などは逆に助かる。通知が叶わなかった方々などもあるので後日可能な範囲でお手紙を差し上げるなどの配慮を忘れなければ尚良しと考えれば良いと思います。

個人の感想です。

4、天寿を全うされて亡くなった場合だと、親戚縁者の年齢層を考えると、急な葬儀の連絡を受けても、正直、困る人たちも少なくないはず。こういう炎暑とか極寒の時期に呼びたてて、体調を崩されてもいけないと思って、家族葬や密葬にするご家庭も今は少なくないと思う。訃報を聞く方も、家族葬が終わった後でお線香を個々にあげに行く方が実はありがたかったりするのでは。炎暑の中、遠方からはるばる出向いて、式の最中に倒れでもしたら、却って大変なことにっていう場合もあると思う。故人とのお別れの仕方は葬儀納骨までは家族でやって、それでやりたりならない場合には、相当事前に日時をアナウンスして故人を偲ぶ会をやった方がいいと思う。炎暑極寒の季節だけは避けて。