近年、日本各地でクマによる人身被害が急増しており、食べ物を求めて人間の生活圏に侵入するケースが増えている。特に、7月の北海道福島町での新聞配達員の死亡事故や、岩手県北上市での81歳女性の自宅での死亡事故などは社会に大きな衝撃を与えた。秋田県の専門職員である近藤麻実さんは、現状の厳しさと問題の深刻さを強調し、クマの対策は地域の協力が欠かせないと訴える。

地域が高齢化し、農地や土地の手入れが行き届かなくなることで、生態系が野生動物にとって好ましい環境へと変わっていることも要因となっている。住民への適切な教育と、地域ぐるみでクマを誘引しないよう努めることが重要である。クマ被害はもはや災害級と言えるほど深刻であり、今後の対応が急務となっている。

この問題は根深い社会的な問題を内包しています。過疎化と高齢化が進む中、住み慣れた地域に住み続けながらも、その安全が脅かされています。しかし、クマの捕獲と殺処分に対する批判の裏には、この問題の深刻さと複雑さに対する理解不足が潜んでいます。まず、自治体は地域住民の安全を最優先に考え、侵入予兆の管理や迅速な対応を徹底すべきです。同時に、住民の協力を得るための啓蒙活動や、住民参加型の防護策の整備が重要です。

さらに、地域の活性化に向けた取り組みを進め、放置された土地を利用して環境変化を食い止めることも対策の一つです。これらの具体的な行動は、人とクマの軋轢を減らすために欠かせません。我々の暮らしと土地の利用を再考することで、これらの問題を未来に向けてクリアにしていくことができます。それは「クマを殺さないで」と叫ぶ声が、より豊かで持続可能な社会の構築に繋がるのです。

ネットからのコメント

1、「熊が可哀そう」とか「なぜ熊を殺す、絶対反対」など、自己満足型の無責任発言が現地で暮らす住民の生命を脅かすのであれば、もう法律で決めてそんな雑音を封殺するしか方法は無いと思います、こんな無意味な感傷的発言が人命を脅かしています。毎日熊の恐怖を感じる人の救いはもう、そこにしかありません。国は迅速に法整備を進めて安全な環境を実現するべきです。

2、「人間が山を壊したからクマが下りてきた」ってテンプレを言うけど、それも半分しか合ってない。実際は農村の人口減少で耕作放棄地が増えて、そこに餌が豊富にあって、しかも人間に慣れた個体が出ると、もう完全に人里が“餌場”としてインプットされるクマってさ、一回「ここ行けば食える」って覚えたら、もう何回でも来るのよ。

で、学習能力も賢いから、人間が怖がって逃げるのも観察して「襲っても勝てる」って覚える。そうなると“自然の生き物”じゃなくて“危険な捕食者”って扱いになる。これ、生態学的にもリスク管理的にもアウトただ“殺す＝悪”で思考停止してる。たぶん彼らの頭の中では、クマは常に森の中で木の実を食べてて、たまに人間と目が合っても「おじゃましました〜」って森に帰る生き物なんだろうね。実際は、畑に入ってトウモロコシ全部なぎ倒すし、家の窓割ってでも中の食料狙うし、下手すりゃ人間そのものを襲う

3、人を襲ったクマ（北海道ではヒグマ、本州は小型のツキノワグマ）は、絶対に殺処分すること、これ、基本中の基本だから、さすがに人間襲撃をした個体に対して「殺さないで」は、無いだろう。そして、人間の居住区に侵入させないように、痛い目に遭わせる、それでも執拗に来たり、危険な場合は場合は殺処分、これでいい。それ以外の事が重要だ、多くの人間側の問題を、なんとか法で規制するなどし、解決しない事には、お互いの為に良くない。一部のマナー違反者により、地元住民やマナーを守る登山者に命の危険が生じているのが、現実だ。

この7月29日にも、ヒグマにスナック菓子を投げ与えている観光客がいた。＞ヒグマは賢い動物です。一度でも人間の食べ物を口にしてしまうと、ヒグマはその味を覚え、観光客の車に近づくようになったり、人の生活圏に侵入してしまったりと、行動を急速に変えていきます。（知床財団HP記載）

4、自治体へのクレームはおろか、誹謗中傷にまでエスカレートしていると言われるなら、以前 佐竹さんが言っていたガチャ切り一択も大いに有りかと思います。山を降りれば餌にありつける事を学習した熊を呼び寄せているのは、ゴミを見境なく捨てるのも大きな要因なのは間違いなく、結局 それによってきちんと生活している住民の方々が割りを食っているだけとも思う。これだけ深刻化すれば、住民の方々の住環境の安全が確保されるべく国がバックアップする事も当然なのでは。