【事件概要】
2024年、日本総研が実施した調査によると、企業に勤める40代・50代の「プロアクティブ人材」スコアが全世代で最も低く、ミドルシニア層のキャリア停滞が浮き彫りとなった。この世代は就職氷河期(1999~2004年)に社会に出た経験を持ち、当時の大卒就職率は50%台まで低下。
年功序列や終身雇用に依存しながらも、上の世代のような恩恵を享受できず、モチベーションの低下が顕著に。現在では「働かないおじさん」などの不名誉な呼称も広がり、変化に対応しきれない構造的課題が表出している。
【コメント】
「働かないおじさん」として片付けられるミドルシニア層。しかし、その背景にあるのは社会の構造的欠陥と制度疲労だ。終身雇用を信じ、会社にキャリアを預けた彼らが報われなかったのは、制度が急変したにもかかわらず、個人にのみ適応を強いたからに他ならない。就職氷河期という国家的失政の被害を受け、キャリア教育もない中で社会に放り出された世代に、変革と自律だけを求めるのは酷だ。
問題の本質は、人事制度の若年層偏重、再教育支援の欠如、年功制度の形骸化にある。
打開策として、①ミドルシニア向けのキャリア再設計支援の義務化、②人的資本開示の中に年齢別再活用施策の明記、③副業・越境学習への企業補助の導入が急務だ。
ミドルシニアが「妖精」扱いされる職場は、若手にとっても未来がない。世代を切り捨てる社会に持続性はない。価値の再発掘と再配置こそが、真の成長戦略である。
ネットからのコメント
1、自分もそうですけど、どんなに望んでもいい仕事に就けなかった経験を持つ氷河期世代ほど、自分のキャリアにシビアな世代はいないと思いますけどね。それに、労組への参加とか書いてますけど、そもぞ我々世代に手を差し伸べたことありましたっけ?氷河期世代はモチベーションや生きがいなんていう生ぬるい動機じゃなくて、家族や住宅ローンや老後のために、上下の世代やAIに仕事を奪われてはならない切迫感を持って働いていますよ。
2、読んでいて腹の立つふざけた記事ですよね。氷河期世代が波風を立てたくないとなったのは、それこそ若い時に少しでも意見を言ったり不満を訴えようものなら、生意気の一言の下に、嫌なら辞めろ、代わりはいくらでもいると、苛烈なパワハラを団塊世代とバブル世代に受けて来たからですよ。
それを今度は今になってバイタリティがないように言われるのは非常に心外ですね。本来、氷河期世代はバイタリティに溢れた世代です。食っていくために、苛烈なパワハラから身を守る為に、持って生まれたバイタリティを隠したり、仕事以外の事に発散せざるを得なかったのですよ。それと、氷河期世代は低賃金と劣悪な仕事環境で、どの世代よりもしっかりと働いてきた世代ですよ。
3、03卒組超氷河期世代個人のキャリアを伸ばすとか言ってる事は正しいと思う1つだけ氷河期は働かないおじさん「ではない人」が割合として多いと思うよ上の世代に比べたら皆働くよ?意識から何から違うと思う最も全員では無いけど、割合としてって意味だけどね仕事ない時代を味わって、やっと就いた仕事がブラックでもずっと仕事や企業が無くなるかもしれないという思いを持って、何十年も働いてきて危機感はずっとあると思うよ危機感を取り除くのは潰しが効く自分のキャリア、スキル、人脈だけだからこの世代は努力家は多いと思うけどね自分も若い時に勤めてた2社は潰れたしね会社に頼らず自分の実力を伸ばそうって考え方は、我々とそれより下は多大にあると思う逆に、昨今の新入組は入る時も入った後も労働時間から何から会社からも甘やかされてるからキャリアなんて考えもせずに来て帰るだけが目標の人も多いかもしれない
4、氷河期世代ですが飛んだとばっちりですね、働かないおじさんは古来から存在していますよ。不見識極まりないタイトルで煽って閲覧を稼ぐのが目的なら低俗と断罪せざるを得ない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a9b1da507b68f2628c92a4f0a217d47ccb092885,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]