小泉農水大臣は、今月末に設定されていた随意契約による備蓄米の販売期限を延長することを発表しました。約28万トンの備蓄米のうち、出庫作業や精米の遅れを理由に10万トンが適時に引き渡されておらず、小売業者から販売や引き渡しの延長要求があったためです。延長の期間について、小泉大臣は「できれば1カ月以内で売り切る努力をしていただきたい」と述べています。

この措置は農水省が契約内容を責任を持って遂行するための対応とされています。

農水省の対応は、食品流通における責任ある対応ながら、いくつかの問題点が内包されています。まず、出庫や精米作業の遅延は、供給チェーンの管理の欠陥を示しています。迅速かつ効率的な物流は、備蓄米のような重要な食糧の流通には不可欠です。このような遅延が続けば、市場の安定性に悪影響を及ぼしかねません。問題を根本から解決するためには、倉庫や精米施設の運営の効率を上げることが必須です。さらに、事業者との契約を一方的に変更するのではなく、より透明性を持って協議を進めることが重要です。最後に、将来的なリスクを減少させるためには、予防策として、遅延の原因を徹底的に調査し、再発防止のための制度設計を考慮するべきでしょう。我々は、こうした供給チェーンの欠陥が結果的に国民の食生活に不安を与える現状を見逃してはいけません。

ネットからのコメント

1、随意契約による備蓄米の販売期限を延長するのは良いが新米価格の高騰原因を解決しなければならない。コメ価格高騰を受けて備蓄米が放出されたのに全国のスーパー販売の新米価格は昨年よりも高騰している。農水省はコメ卸業者や小売店などの仲介業者の中抜きを調査して、コメ高騰の根源になってる中抜き仲介業者に指導して管理を徹底してコメ価格の適正価格になるように努めて欲しい。

2、今年の新米が高騰してるから備蓄米の販売期間延長は賛成です安価な備蓄米が市場に回ってれば新米の高騰も ある程度は抑える事に期待も出来る。適正価格に落ち着くまでは備蓄米は必要だと思います

3、備蓄米の効果で毎週発表の米の平均販売価格が抑えられているが、令和6年産の銘柄米のみの価格は大して下がってない。最近出回り始めた令和7年産の新米に限ってはさらに高いようだ。令和7年産の概算金は令和6年産よりも高くなっているようだから下がる見込みは無い。下がると言うよりむしろ上がります。備蓄米の販売が終了したら、また以前の4000円以上の平均販売価格になるし新記録も出そうな様相になっている。

備蓄米も無限にある訳ではないので延長販売の期間が終了したら恐ろしく高い米しか市場に出回らなくなりそう。

4、今年の新米は、去年からの銘柄米高値を見越して、高値で青田買いしたものが多いだろうから、おそらく店頭でも高値になるだろう。なので、販売期限ギリギリで手に入る備蓄米は、とてもありがたい。買い溜め推奨はしないが、新米が出回って正常化するという楽観はしないほうがいいと思う。あくまで「必要な範囲」での買い置きは推奨する。